HSP/HSSさんが持つ2つの気質
HSP/HSSさんは2つの気質を持っています。
1つは、
・内省的で、慎重。
・繊細で傷つきやすく、相手の感情を察することに長けている。
というHSPの気質。
もう1つは、
・刺激を求めて行動的。
・衝動的なこともある。
・人と積極的に話し、変化を好む。
というHSSの気質です。
HSP/HSSさんは、まるで対極にあるような2つの気質をあわせ持っています。
HSP/HSSさんの「私らしさがわからない」という悩み
2つの全く異なる気質を持っているために、HSP/HSSさん特有の悩みが生まれます。
それは、
「私らしさって何だろう?」
「いつも一貫性がない」
「相手にどんな自分を見せていいかわからない」
ということです。
HSP/HSSさんは、慎重に考えながら、好きなことを積み重ねて、静かな生活をするだけでは飽きてしまいます。
かといって、人に会ってばかりで、刺激の多い生活では疲れてしまいます。
「こうなったらどうしよう」
と色々なリスクを考えるのに、時に衝動的な行動をしたり、新しいものに惹かれて浪費してしまうこともあります。
そのため、
・静かな人
・明るくて元気な人
のどちらかになろうとすると難しく、どちらにもなりきることができません。
できたとしても一時的で、その反動がきてしまいます。
自分はどんな人間なのか、その時、その状態により変化するので、
「こういう人間」
と一言で表すことが難しく、自分らしさがわからなくなってしまうのです。
私もそうだった
実は私も過去、このことで長く悩んでいました。
HSPやHSSといった概念が無い時代だったこともありますが、
「一貫性のない自分」
「どちらにもなりきれない自分」
の扱い方がわかりませんでした。
あれから何年も経ち、自分の気質で悩むことはもう無くなりましたが、先日ふと当時を思い出すことがありました。
それは、web上で自己分析をやってみた時のことです。
自己分析で、私の大きな強みのうち2つは
「慎重であること」
「挑戦心があること」
という結果になりました。
まさに!と思いました。
当時もこの2つが拮抗して、疲れて、悩んでいたからです。
きっとこれは私が元来持っている気質なのだと改めて思いました。
HSP/HSSさんの強みとは
HSP/HSSさんは両方の気質を持っています。
・内向的であり、外交的。
・慎重で、行動力がある。
・静かな環境を好む一方、刺激や変化も好む。
・人と話すことは好きだけど、感情をもらいやすく疲れやすい。
どちらかになろう、というのは、HSP/HSSさんにとって難しいでしょう。
なぜなら、それはHSP/HSSさんの本来の姿ではないからです。
世の中には色々な気質を持つ方がいらっしゃいます。
だから、「白」「黒」だけではなく、
両方になれる「グレー」や系統の異なる「ピンク」でもいいのです。
「白」「黒」と一貫した個性の人をカッコよく思うかもしれませんが、それは、「隣のバラは赤い」という心理なのかもしれません。
自分には無いもので、他人が持っているものだから、
「いいな」
と思ってしまう。
だけど、あなたにはあなたが本来持っている「良さ」があるはずです。
「白」でも「黒」でもない、あなたならではのカラーが、あなたの良さであり、強みです。
HSP/HSSさんの気質を強みにする大切な2つのこと
HSP/HSSさんの気質を強みにするために大切なことが2つあります。
1.自分の気質を受け入れる
1番大切なのは、
「『静かな人』『元気な人』のどちらかにならなければならない」
のではなく、
「両方を持っていることが私らしさ」
と自分の気質を受け入れることです。
そして、もしあなたがHSP/HSSさんなら、すでに持っている自分の気質の良さを考えてみましょう。
両方の気質を持っているということは、両方になれるということです。
両方を楽しめて、両方の良さを得られるということです。
持っているものをどう活かすかは、あなた次第です。
2.足を引っ張っている考え方や過去のとらわれに気づき、より良い方向に変化させる
たとえば、ひとつのことを深く考えて、慎重になるのは良いことでもあります。
多角的に物事を考えたり、リスクを減らしたりできるからです。
だけどもし、慎重に考えることの理由に
「失敗することがとても怖いから」
が入っていたらどうでしょうか?
その気持ちは、行動の制限につながります。
「新しいことをやってみたい」
だけど
「失敗するのが怖い」
という葛藤を生み出し、ストレスにつながります。
この場合は、
「失敗したくない理由」
を掘り下げて、そのブレーキを外してあげることが大切です。
そうすることで、HSP特有の「あれこれ深く考えてしまう」ことを減らし、
HSSの気質である「行動や挑戦」といったアクションへのハードルが下がります。
すなわち、自分らしく、楽に生きることにつながるのです。
あなたの気質を大切にしたままで、マイナスとなっている考え方やとらわれをなくしていきましょう。
2つの気質を持つHSP/HSSさんは、「自分らしさとは?」という悩みを抱えやすい一方、その特性ならではの強みがあります。
自分の気質を知り、認めて、不要な考え方は手放しながら、
「あなたならではの良さ」
を活かしていきましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。