優しいと言われるけど、嬉しくない
「周りの人から『優しい』と言われるけど、嬉しくない」
「『親切だね』って言われると嫌な気持ちになる」
「別に優しくないし、親切でもない・・・」
このような気持ちになることはありませんか?
アダルトチルドレンやHSPさんから、このようなお話をお聴きすることがあります。
「本当は断りたいのに、断れないだけ」
「自分の気持ちや意見をはっきりと言えないだけ」
「結局、断れなくて引き受けて、
疲れて、ストレスが増えているのに」
「そんな自分が嫌になる」
このような気持ちになっていないでしょうか?
「本当は『断れない』『言いたいことを言えない』だけなのに・・・」
「本当は断りたいのに断れない」
「意見や気持ちを言いたいのに言えない」
そのために、行きたくない場所に行き、やりたくないことをやっていて、
心も体も疲れて、ストレスを抱えてしまう。
これではとても窮屈で生きづらいですよね。
だから、そんな自分が嫌。
それを理解してくれずに
「優しい」
と言われても、
「そうしたくてしているわけじゃないのに・・・」
と複雑な気持ちになってしまうんですよね。
「断れない」「言いたいことが言えない」理由
「断れない」
「言いたいことが言えない」
には理由があります。
それは、過去の、断ったり、言いたいことを言ったことで経験したことが影響しています。
断ったら、無視された。
言いたいことを言ったら、怒られた。
このようなことはなかったでしょうか?
目の前にいる人は、過去の人とは違うことは頭ではわかっています。
だけど、心の中では、目の前にいる人に、過去に傷ついたときの「だれか」の影を重ねてしまい、
「また同じようになったら怖い」
「不安だ」
と心の奥底で感じて、断ったり、自分の気持ちや意見を言うことを避けてしまうのです。
心が、また傷つくのが怖くて、自分を守るためにそうしているのです。
ご相談者さまの中には、
「自分は臆病だから」
「弱いから」
という方がいらっしゃいますが、そうではなく、
当時のあなたの心がそれだけ大きく傷ついたということです。
心の傷が癒えていなくて、心の怪我がまだ治っていない状態といえます。
まずは、心の傷を癒してあげましょう。
「心の安全基地」はありますか?
「優しいと言われるけど、嬉しくない」
には、
「本当の自分の気持ちをわかってもらえない」
という悲しさや怒りが含まれていることがあります。
自分の気持ちは、わかってほしいですよね。
あなたは今、「あなたの本当の気持ち」を伝えられる人はいますか?
相談できる人はいますか?
親でも家族でも友達でもカウンセラーでもかまいません。
「あなたの本当の気持ち」を不安なく言える人や場所、つまり
「心の安全基地」
はあるでしょうか?
心の傷を癒すために、これ以上ストレスを抱えないために、「心の安全基地」は必要です。
「心の安全基地」があるだけで、心のストレスは大きく減ります。
「あなたの望む、あなた」に変えていく
「優しい」
と言われて納得できないのは、
「本当は違う」
という気持ちがあるからですよね。
今のあなたの「良さ」は残したまま、
変えたい部分だけを「あなたの望む、あなた」に変えていくこと。
「優しいと言われるけど、嬉しくない」
「優しいと言われるのが嫌」
という状態から、もっと生きやすい状態へ。
「心の安全基地」をつくって、心の傷も癒して、
あなたらしい毎日へと変えていきましょうね(^-^)