「思い込み」に気付いていますか?

さて、前回は「ほめ方」についてコラムを書きました。
前回のコラムはこちら↓
親が条件付きのほめ方をする理由はさまざまです。
子どもに「こうなってほしい」という思いが強い場合もありますし、
親の不安が隠れている場合もあります。
また、「思い込み」が隠れている場合もあります。
今回は、条件付きのほめ方につながってしまう場合も多い、
『思い込み』についてお伝えしたいと思います。
あなたの中にある「思い込み」は?

私たちは多かれ少なかれ「思い込み」を持っています。
たとえば、
・長女(長男)だから、~して当然。
・男の子は~であるべき、女の子は~であるべき。
・妻は~であるべき、夫は~あるべき。
・~するのが普通だ。
など、意外に私たちのまわりにはたくさんあります。
親のこのような「思い込み」は、
親自身も気付かないうちに振り回されて、
子どもにも大きな影響を与えていることがあります。
子育てにおける影響

たとえば、
「子どもは小さい頃から勉強をしないといけない」
「良い成績をとらなければ幸せになれない」
このような思い込みがある親は、
子どもが勉強をしていないと、
不安になったり、イライラしたりすることがあります。
また、
「みんなと仲良くして、元気に明るく遊ぶべき」
といった思い込みがあると、
子どもがひとりで静かに遊んでいるのを見ると、
なんだか不安になってしまうかもしれません。
「思い込み」に支配されていると、
まるでそれが絶対であるかのように感じてしまいます。
そして、
子どもに対してイライラしたり、
不安になったりして、
「~しなさい」
「~はだめ」
などと口を出し過ぎてしまうことにつながってしまいます。
その結果、
子どもの自信や自己肯定感が下がってしまい、
本来あった可能性や選択肢を狭めてしまうこともあるでしょう。
これはとても、もったいないことだと思います。
このように、
親の「思い込み」は、
親の想像以上に子どもの人生を左右する場合があります。
それが子どもにとってプラスになるなら良いのですが、
子どもの人生の重荷になっては
親もつらいですよね。
では、そうならないために、
親はどうしたらいいのでしょうか。
重荷となる思い込みを手放す

まず、
思い込みの中には、
親や子どもにとってプラスとなるものもあります。
必ずしも「思い込み=良くない」というわけでありませんので、
親や子どもにとってプラスとなっているような「思い込み」はそのままで大丈夫です。
反対に、
マイナスとなっているような「思い込み」は
どんどん手放した方がいいでしょう。
その方が、
親も子どもも、自由に、豊かに生きられると思います。
では、
マイナスとなっているような思い込みを手放すためには
どうしたら良いのでしょうか。
大切なことを3つお伝えします。
①「自分の中にもあるかもしれない」

まず大切なのは
「自分の中にもあるかもしれない」
と考えてみることです。
「それが当たり前」になっている状態では、
わざわざその事柄に対して考えてみることはなかなかありません。
「もしかしたら、自分の中にもあるのかな・・?」
と考えてみることで、
自分の心や考え方、言葉に意識が向き、
気付きやすくなるでしょう。
②さまざまな人に触れて、視野を広げよう

世の中にはさまざまな価値観、考え方があります。
自分の頭の中で考えようとすると、
どうしても自分が持っている考え方や知識の中だけで考えることになり、
当然、気付かないことも多いです。
柔軟な姿勢を持ち、
さまざまな人の話を聞き、視野を広げていきましょう。
③親自身も学び、アップデートすること

子育ては忙しく、
なかなか自分のことを振り返ったり、
学んだりする時間をとれないこともあるでしょう。
しかし、
新しい意知識を入れ、自分の中にある情報をアップデートすることにより、
気付きを得られることも多いです。
私もたくさん学び、気付き、
「思い込み」を手放してきました。
どうしても第三者が必要な場合もありますが、
「学ぼう」とする姿勢を持つことは本当に大事だと感じています。
こちらの講座でも思い込みに関することをお伝えしています。
【心を癒し、思考を整える個別講座】
きっと役に立つと思います(^-^)
子どもの可能性や選択肢を大切にするために、
そして、親子関係がおだやかな状態で、
子どもの良い部分をぐんぐん伸ばしていけるように。
親自身も、
自分の考え方や言葉を振り返りながら子育てしましょうね(^-^)