「時間が解決する」は本当?時間に任せるだけでは、変わらないこともある
「時間が全部解決してくれる」

「時間が全部解決してくれるよ」
「時間薬(じかんぐすり)だよ」
「時がすべてを癒してくれる」
最近、このようなお話に続けて出会う機会がありました。
いろいろな考え方がありますので、
確かに、「時間が解決してくれる」という考え方も世の中にはあるんですよね。
あなたの毎日がより良くなるように、
今日は「本当に、時間が解決してくれるのかな?」ということについて、
私なりの考えを書いてみようと思います(^-^)
全部、時間が解決してくれるの?

まず、厳しいことを言うようですが、
本当に時間が全部解決してくれるなら――
子どもの頃から続く生きづらさを、
歳を重ねても抱えていらっしゃる方はいないんじゃないかなと思うのです。
時間が全部解決してくれるなら・・
時間が癒してくれるなら・・
20歳、30歳と歳を重ねれば、
みんな自然と問題は解消しているはずですよね。
同様に、
歳を重ねた親も、おだやかな心になっているはずでしょう。
親子関係だって、
どんどん良くなるはずです。
でも、実際には、
「ずっと子どもの頃から、生きづらさを抱えている」
「親への複雑な思いが消えない」
「高齢になっても、親は変わらない」
このようなことは枚挙にいとまがありません。
自然に消えていくのではなく、
時間に任せているだけでは「変わらない」こともある。
これが現実ではないでしょうか。
本当に、時間がすべて解決してくれるなら、
親も子どもも、
みんなおだやかに過ごせているはずなのです。
時間の中で何が起きているのか?

とはいえ、
たしかに「時間が経つことで気持ちが楽になった」と感じることはありますよね。
そのような時は、いったい何が起きているのでしょうか?
ちょっと一緒に考えてみましょう。
そもそも「時間」とは、
私たちがいるこの世界で「流れているもの」です。
嫌なことがあっても、楽しいことがあっても、
時間はつねに流れています。
しかし、
時間は手があるわけではありません。
魔法使いで、
私たちの問題を直接どうにかしてくれるわけではないのです。
実際、
時間ににょきにょき手が生えていて、
私たちを助けてくれる・・
そんなことは見たことがありませんよね?
私たちを直接助けたりすることはできないけど、
この世界に流れているもの。
それが「時間」というものでしょう。
それならば、
「時間がたつことで気持ちが楽になった」と感じるときは、
何が起きているのでしょうか?
時間の力ではなく

私たちは時間の流れの中で生きていて、
私たちの感情は、
その中で動き続けています。
たとえば、
悲しみや怒りといった感情と向き合う中で、
私たちはさまざまなことを考えたり、感じたりしますよね。
時には、そんな悲しみや怒りの感情を持ちながらも、
仕事に集中したり、
人と会話したりすることもあるでしょう。
私たちの感情は「つねに一定」ではなく、
自分自身で向き合ったり、
活動したりする中で変化しているのです。
そんな中で、
気づけば少しずつ気持ちが整理されたり、
ほぐれたりしていることもあるかもしれません。
強かった感情が、薄れてきていることもあるでしょう。
これは、
私たち自身の心と頭が「つらさを減らそう」「前に進もう」と、
懸命に働いて、
変化していった結果ではないでしょうか。
時間の力ではなく、
自分の心や頭が頑張ってくれたのかもしれません。
でも、
「時間が全部解決してくれた」と考えていたら、
自分自身の心や頭が懸命に働いてくれたことも
見えなくなってしまうかもしれませんよね。
「時間が解決した」と思うことで見えなくなるもの

もうひとつ、
「時間が全部解決してくれた」と考えていることにより見えなくなってしまうものがあります。
それは、「自分を支えてくれた人たち」です。
つらい状態の時、
もしかしたら、まわりには小さな支えがあったかもしれません。
何も言わずにそばにいてくれた人もいたかもしれないし、
不安定な状態なのに離れずにいてくれた人もいたかもしれません。
つらさに気づいて声をかけてくれた人もいたかもしれないし、
アドバイスをくれた人もいたかもしれません。
それなのに、
「時が解決した」と考えていたら――
自分のそばにいて支援をしてくれた人、
離れないでいてくれた人、
見守ってくれた人たちの存在が見えなくなってしまうこともあるんですよね。
さらに、
見えなくなってしまうことで、
感謝の気持ちが湧くこともないかもしれません。
「時間が解決してくれた」と感じるときは

このように、
私たちが「時間が解決してくれた」と感じるときは、
本当は、
自分自身の心や体が一生懸命に考えたり、悩んだり、
何とか乗り越えようと頑張っていたり、
自分を取り巻く人のあたたかさや支援の影響を受けていたりして、
自分の中に小さな変化が何回も起きて、
心や考え方、感情の受け止め方が少しずつ変わっていった――
このようなことが起きているのではないでしょうか?
誰かの言葉や支えの中で、
自分自身に備わっている力が懸命に働いてくれて、
強かった感情が薄まってきて、
いつの間にか前より少し楽になっているのかもしれませんよね。
それを、
「時間が全部解決してくれた」
と考えて、まわりの人の支えや自分の努力が見えなくなるとしたら、
なんだか少しもったいないような気がします。
時間に任せているだけでは解決しない問題もある

また、はじめにお話したように、
時間に任せているだけでは解決しない問題もあります。
体の小さな傷などは、
時間の経過とともに、私たちの体が一生懸命に働いてくれて
治癒するかもしれません。
これは、時間が治してくれたのではなく、
体が働いてくれた(または、薬などが効いてくれた)のですね。
しかし、たとえば、
親との関係、パートナーとのすれ違い、社会の中で感じる「生きづらさ」などは、
ただ時間がたてば自然と良くなるかというと、
そうではない場合もあるでしょう。
「時間が経っても、生きづらさが変わらない」
「親への気持ちが変わらない」
「親との関係が変わらない」
このようなこともあるんですよね。
では、
このような場合はいったいどうしたらいいのでしょうか?
大切なのは、向き合う姿勢

このような場合、私たちにとって大切なのは、
「問題と向き合う姿勢」です。
その姿勢があれば、
・気付き
・対話
・自己理解
・小さな行動
など、変化のきっかけは自然とやってくるでしょう。
時間は、
すべてをなかったことにしてくれるわけではありません。
「時間が全部解決してくれる」と向き合わないままでいると、
「何も変わらない」まま時間が過ぎてしまうこともありますから、
一度だけの人生、気を付けてくださいね。
自分に問いかけてみる

もし、
「時間が解決した」と思ったら――
「本当に問題を解決してくれたのは、何だったのだろう?」
と自分に問いかけてみてください。
「自分の心?」
「自分の体?」
「誰かの優しさ?」
「誰かの存在?」
「あの時間の中で、私はどんなふうに変わっていたのだろう?」
そんなことを自分に問いかけて、
振り返ってみましょう。
また、
「時間が解決してくれる」と考えるときは、
「具体的に、時間がどうやって解決してくれるのかな?」
「本当にそうなのかな?」
と、一度立ち止まってみるのも良いでしょう。
時には立ち止まってみることも

最後に、
私たちにとって「時間」はとても大切です。
戻ることができない、
前に進むだけ、
そして、有限。
だから、
その「時間」を大切にするためにも、
時には一度立ち止まり、
本質的なことを考えてみる。
そんなことも大切にしてくださいね(^-^)
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