人に会ったあと、気持ちが落ち込んでしまう

人に会ったあと、気持ちが落ち込んでしまう。
わけもなく、消えたいような気持ちになる。
なにもかも嫌になる。
ひとりで部屋に閉じこもっていたいと思ってしまう。
こんなこと、ありませんか?
実は私も、若い頃はよくこのような状態になっていました。
誰にも見せていないし、
誰にも言ったことがなかったので、
まさか私がそんな状態になっていると想像した人はいなかったでしょう。
でも本当は、
アパートのドアを開けた途端、
どうしようもない疲れと気持ちの沈みが襲ってきて、
どんよりした気持ちになっていました。
人に会っているときは、
楽しくて笑っていたときもあるんですよ。
元気だったはずなのに、
ひとりになった途端、一気に落ちる感覚。
「どうして他の人のように、
『楽しい』でいられないんだろう」
そんなふうに思ったこともありました。
当時はネット情報も少なかったですから、
本当にひとりで、家の中で悶々としていました(^-^;
ご相談者さまとお話していると、
当時の私と同じような方に出会うことがあります。
あの、どうしようもない気持ち。
あなただけじゃないですよ。
今回は、
私と同じような方の参考になったらと思い、
自分自身とカウンセラーとしての経験を踏まえて、
ぜひ考えてみてほしいことをお伝えします。
ひとつひとつ、
あなたの気持ちや行動を振り返りながら、
読んでみてくださいね。
どうして、気持ちが落ち込んでしまうのだろう?

まず、
「人に会ったあと、気持ちが落ち込んでしまう」
そんなときによくある原因を、7つ紹介します。
何が原因かは、
あなたが置かれている状況やその時の気持ちによって変わります。
ですから、
一概に「これが原因です」と決めつけられるものではありません。
次にご紹介する7つの中に、
あなたに当てはまるものがあるかどうか、
ひとつひとつチェックしながら読んでみてくださいね。
①周りの人に気を遣っていた
②その場の空気に合わせようと頑張っていた
③本当は面白くないのに、「笑った顔」を作っていた
④本来の自分とは大きく異なる「自分」を演じていた
⑤「うまく話せなかった」「うまく振る舞えなかった」「もっと、うまく立ち回れたら良かったのに」と、自分のできなかったことを考えてしまう
⑥「私のこと、どう思ったかな」「変に思われていないかな」「嫌な気持ちにさせていないかな」と不安になる
⑦人の話を聞くのに疲れた
どうでしょうか。
原因となることは他にも隠れているかもしれませんが、
今回は相談室そらでよく聞かれるものをあげてみました。
これらのうち、
複数のことが原因となっている場合もあるでしょう。
ひとつずつ、説明を加えていきますね。
①②に当てはまった方へ。頑張り過ぎていませんか?

①周りの人に気を遣っていた
②その場の空気に合わせようと頑張っていた
まず、これらに当てはまった方はいらっしゃいますか?
きっと当てはまった方は、
頑張っていたのでしょうね。
「頑張り過ぎ」なくらい気を張って、
心に負荷をかけていたのかもしれませんね。
あなたは周りの空気を読み、
その空気感を壊さないように、雰囲気が悪くならないようにと、
調整できる人だと思います。
それは、あなたが持っている大きな力のひとつでしょう。
社会では、
協調性とか、相手への気配りとか、
そういう力が求められる場面もたくさんあります。
だから、
あなたの力はとても大事な力であり、
長所でもあります。
でも、
私たちは人間で、感情も限界もあるから、
あまりにも頑張り過ぎると疲れてしまうんですよね。

このような方は、
・頑張る習慣をゆるめる
・そのままの自分でも大丈夫と、思えるようになる
・自分の時間を確保する
このような変化や心掛けを大切にするといいでしょう。
このようなタイプの方は、
無意識的に頑張ってしまう場合も多いです。
「頑張っているのが、当たり前」
「気を張っているのが、当たり前」
そんなふうになっている方もいらっしゃいます。
あなたを頑張る方向に引っ張っているものをゆるめて、
「頑張る習慣」を見直していく、
これが特に大切かもしれませんよ(^-^)
③④に当てはまった方へ。どんな自分を演じていますか?

次に、
③本当は面白くないのに、「笑った顔」を作っていた
④本来の自分とは大きく異なる「自分」を演じていた
こちらに当てはまった方。
ちょっと振り返ってみてくださいね。
あなたは、どんな自分を演じていましたか…?
しっかりしている自分?
明るくて元気な自分?
やさしい自分?
それらは何のために、
演じていたんでしょうね…?

たいていの大人は、
なにかしらの「仮面」を持っています。
子どもでも、
ある程度の年齢になったら、TPOに応じて言動を変えますよね。
こういうことは必ずしも悪いことではなく、
成長の証とも言えます。
成長したからこそ「仮面」を付け替えられるようになったのですよね。
実際に、
その「仮面」が必要な場面も、
社会にはたくさんあるでしょう。
でも、
その仮面があまりにも「本来の自分」とかけ離れている場合はどうでしょうか?
本来の自分と大きく違うのですから、
外からは分からないかもしれませんが、
相当エネルギーを消耗しているかもしれませんよね。
部屋に帰って仮面が自然に取れて、
本来の自分に戻ったとき、
どっと疲れが出てしまうのも当然かもしれません。

だから、このような方は、
・付けている「仮面」を確認する
・そもそも、どうしてその仮面を付けているのか振り返ってみる
・その仮面を維持した方がいいのか、変更した方がいいのか、考えてみる
・仮面を付ける頻度を下げる
このようなことが大切ではないでしょうか。
先ほども言ったように、
「仮面をつけること」自体が悪いわけではありません。
私たちには、それが必要な場合もあります。
でも、疲れ過ぎる場合は、
付けている仮面に問題は無いのか、
そもそも、どうしてその仮面を付けているのか、
自分自身をきちんと振り返ってみましょうね。
そして必要であれば、
仮面を変えることや付ける頻度を減らすことも考えてみましょう。
⑤⑥に当てはまった方へ。

次に、
⑤「うまく話せなかった」「うまく振る舞えなかった」「もっと、うまく立ち回れたら良かったのに」と、自分のできなかったことを考えてしまう
⑥「私のこと、どう思ったかな」「変に思われていないかな」「嫌な気持ちにさせていないかな」と心配になる
こちらに当てはまった方。
きっとあなたは、
自分自身を振り返る力がある人だと思います。
そして、
より良くなるように努力する力を持っている人でしょう。
自分自身を振り返り、見つめ直すから、
「もっと、こうしよう」と伸びることができるんですよね。
また、
きっとあなたは、
相手の立場に立って物事を考えられる人でもあると思います。
気遣いや、
優しい言葉がけができる人かもしれませんね。
良い面がたくさんある人です。
ただ、
もし、自分自身へのダメ出しや、
他人がどう思ったかの不安が大きくなると、
心が苦しくなってしまうことがあります。
そうすると、
「もう、何もかも嫌だ」
「疲れた」
そんなつらい気持ちになってしまうこともあるかもしれません。

このようなタイプの方は、
「自分は大丈夫」という安心感や自己肯定感、
自信が十分ではない場合があります。
それゆえに、
自分に自信が持てなくて、
安心もできなくて、
相手の顔色が気になって、
不安になってしまうんですね。

だから、このような方は、
・安心感、自己肯定感、自信は十分にある状態かな?と自分自身の心の状態を確認してみること
・もし、これらが足りないようなら、しっかりと育み直すこと
これがとても大切ですよ。
ただただ「頑張る」ではなく、
自分の土台となる「安心感、自己肯定感、自信」は、
そもそも、ちゃんとあるのかな…?と、
ときには立ち止まって、
ちゃんと確認をしてみましょう。
そしてもし、
「ちょっと自分は、足りないところがあるかもしれない」と感じたら、
もう一度育み直すこと。
いろいろな思いを抱えている方の場合、
一朝一夕にすべてを変えることは難しいかもしれません。
でも、何歳からでも遅いことはありません。
自分の人生を大切にするために、
しっかりと土台を作り直すチャンスかもしれません。

育み直しの方法は、
ひとりひとり違います。
みんな違う人生を歩んできて、
違う個性を持っているのですから、
違うのは当然ですよね。
そういうものを無視して、
「これをしたらいいよ」と単純に言えることではないと思うので、
ここではこれ以上のことは書けませんが、
それでも⑤⑥に当てはまった方にこの場でひとつ言うとしたら、
「ひとりで頑張り過ぎないこと」でしょう。
「自分が我慢したらいい」
「自分が頑張ったらいい」
無意識的にそう考えていたら、要注意です。
なんでもかんでも「自分の努力が足りないからだ」、
そんなふうに自分を責めてはだめですよ。
⑦に当てはまった方へ。あなた自身の気持ちを大切にできていますか?

最後に
⑦人の話を聞くのに疲れた
このパターンですね。
これはまず、状況の確認が大事ですね。
・仕事に影響が出るため、職場の飲み会で上司の話を延々と聞かなければならなかった
・場の雰囲気を悪くしないために、一方的に話す友達の話をひたすら聞かなければならなかった
・親の愚痴を聞くのに疲れた、など
例としてこのような状況があげられますが、
あなたの場合、
あなたを疲れさせているのは、
「どんな状況」で「だれ」を相手にしているときでしょうか?
話の内容や長さ、相手の態度など、
何があなたを疲れさせているのでしょうか?
まずこのあたりを、
自分自身に問いかけてみてくださいね。
ご相談者さまの中には
「相手のために」と思って聞いている、
という方もいらっしゃいます。
きっと、
相手の状況を考えられて気遣いができる「聞き上手さん」なのでしょうね。
ただ、あなたも人間だから、
いつもヘトヘトになるまで聞いていたら、
疲れてしまいますよね。

このような方は、
・あなたを疲れさせているのは、どんな状況で、だれを相手にしているときか、
何があなたを疲れさせているのか、一度確認をする
・話を聞くことを、何のためにそれをやっているのか、振り返ってみる
・あなた自身の気持ちを吐き出す場を持つ
・あなたの話を聞いてくれる人を大事にする
このようなことが大切です。
そしてもし、
「こんなに頑張らなくてもいいはずなのに、頑張り過ぎている…」
こんな問題が隠れていたら、
「頑張り過ぎてしまうこと」や「不安」、
「自分を縛っているルール」などを、
あなたに合わせてゆるめていきましょう。
「あなたの気持ちを吐き出す場を持つ」もそうですが、
あなた自身の気持ちをもっと大切にできるといいですよね。
他の人と比較しなくて大丈夫、あなたの「原因」をひも解いていきましょう

人に会ったあとの落ち込み。
重たくて、切なくて、
なんとも形容しがたい気持ちですよね。
きっと、
「あなたをその気持ちにさせているもの」があるのだと思います。
「他の人のように、どうしてなれないんだ」と
比較しなくて大丈夫です。
まずはあなたの場合の原因を、
ていねいにひも解いていきましょう。
行き詰まってしまったときや、
「私も少し、気持ちを吐き出したい」というときは、
私でよければいつでもお話させていただきます。
あなたの気持ちを大切にしていきましょう。
(⁎ᵕᴗᵕ⁎)


