子どもは、お母さんやお父さんが大好きですから、くっいてきたり、話しかけてきたりしますね。
「抱っこして」と甘えてきたり。
おもちゃを持ってきて、「これで遊ぼう」と言ってきたり。
親の気を惹きたくて、一生懸命に話しかけてくることもあるでしょう。
そんな時に、イラっとすることはありませんか?
お母さんの息抜きが十分できずに、疲れがたまってしまい、イライラしてしまうこともあると思います。
しかし、「お母さん子ども時代」という過去が原因で、子どもの甘えやスキンシップに応えることに抵抗を感じたり、子どもの自由さにイライラしてしまう場合もあるのです。
頭ではわかっているのに、心が伴わない。
あなたの子ども時代は、どのような感じでしたか?
お母さんの中には、親に甘えることなんて出来なかったり、我慢をしなければならなかったり、本音なんて言えなかったり、悲しいことを言われることが多かったり・・・
そんな、「おだやかな、温かい毎日」とは異なる環境で、子ども時代を過ごされた方もいらっしゃいます。
そのような場合、頭ではしっかりと、
「それらは私の過去のことで、我が子には関係のないこと。」
「もう過ぎたこと」
とわかっているのに、こころの中で何かがひっかかっているようで、お子さんの甘えや自由さにイライラを感じたり、うまく対応できないということが起こります。
こころの中のイライラ、モヤモヤ、引っかかり・・・
それらは、こころの奥に閉じ込めてしまっている、あなたの本当の気持ちかもしれません。
満たされなかった気持ち、吐き出せなかった気持ちです。
「なんでこの子はこんなに甘えてくるの?」
「自由に何でもやるの?」
「私は甘えることなんて出来なかった。」
「自由に気持ちを言うことなんて出来なかった。」
「わがままなんて言えなかった。」
「親の顔色を伺わなくてはならなかった。」
「相談なんて出来なかった。」
「なのにどうして・・・」
意識には上ってきていないけど、心の奥で、押し込めていた当時のあなたの気持ちが、叫んでいるのかもしれません。
本当は、優しいお母さんになりたいのに
このような感情を持たれるお母さんは、ご自身の経験から、
「自分がされたことと同じことは、絶対にしない」
「自分の親のようにはならない」
「良い親子関係を築きたい」
という気持ちを持っていらっしゃることも多いです。
された子どもの気持ちが、痛いほどわかるからです。
とても強くて、優しくて、愛情あふれる、頑張り屋さんだったりします。
しかし、そんな前向きで、愛情に満ちた気持ちがあるのに、子どもの欲求や行動に心から応えてあげることが出来ない、無邪気な子どもにイライラしてしまうのです。
本当に、つらいことです。
頑張るのに、気持ちはあるのに、どんどん苦しくなってしまいます。
さらにこれらは、自己嫌悪や悪循環を生んでしまいます。
本当は、どうしてほしかったの?
では、どうしたら良いのでしょうか。
このようなお母さんは、お話しをお聴きすると、子どもの頃から、ずっとずっと頑張ってこられています。
親に甘えることも出来なかった。
本音なんて言えなかった。
わがままも抑えてきた。
ずっとずっと、自分の気持ちを抑えて、蓋をして、耐えてきたのですよね。
ですが、当時、本当は、どんな気持ちだったのでしょうか?
本当は、親にどうしてほしかったのでしょうか?
何と声をかけてほしかったのでしょうか?
ひとりの時に、じっくりと、当時の自分の気持ちを感じてみてください。
本当の気持ちを出したからと言って、あなたのことを怒ったり、笑ったりする人はいません。
「気持ち」というのは、蓋をして、抑えていると、ずっと心の中にモヤモヤと残ってしまいます。
「本当の気持ちはここにある」
「わかってよ」
と、箱の中に入った、こころの叫びのようになってしまいます。
抑えなければならなかった本当の気持ち、ずっと箱にしまってきたあなたの大切な気持ちを、出して、感じてみましょう。
そして、
「本当はこうして欲しかったんだね」
「本当は、とても悲しかったんだね」
と、今のあなただからかけられる言葉を、ご自分にかけてあげましょう。
本当はしてほしかったのに、してもらえなかった悲しい気持ち、満たされなかった気持ちを、ご自身で癒すことに繋がります。
ご自分が満たされると、その分、お子さんの甘えや自由さに対しても、心から、応じることができるようになってきます。
ご自分が満たされること。
それが、あなたと、お子さんの毎日に繋がります。
イライラする、モヤモヤする、こころに引っかかる・・・
そのような時はお試しください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
ご感想などありましたら、お問い合わせフォームよりお気軽にお寄せください。
今日も穏やかな一日になりますように・・・
(*^_^*)
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「子どもの「甘え」や「自由奔放さ」にイライラしていませんか?本当の自分の気持ちに耳を傾けて、癒してあげませんか?」へのコメント
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