不安な気持ちに悩んでいませんか?

「こんなこと言ったら、変に思われるかな」
「本音を伝えたら、嫌われるかもしれない」
「嫌な気持ちにさせちゃったかな」
こんな気持ちがつきまとって、
不安を感じやすいことはありませんか?
自分はまわりにどう思われているのかなと
ぐるぐると考えてしまうことはないでしょうか。
もし、
「自分もそうかな・・」と感じたら、
その問題には、
「心の安全基地」が関係しているかもしれません。
心の安全基地とは

「心の安全基地」とは、
「自分の意見を言っても大丈夫」
「見捨てられない」
「困ったときに頼れる」
「自分を守ってくれる」
そのように心から感じられる、
あなたの個性や考えを認めてくれて、
大切にしてもらえるような
安心安全な場所のことです。
実際にある「場所」ではなく、
「存在」と置き換えてもよいでしょう。
心の安全基地を持っていると、どうなるの?

このような安心安全な場所や
心を許して信頼できるような存在は、
私たちに安心感をもたらしてくれます。
「この人は私を認めてくれる」
「本当の気持ちを話しても大丈夫」
そう感じることができると、
やりたいことや悩んでいることも、
心を開いて相談しやすくなります。
うまくいかないことがあっても
「わかってくれる人はいる」
という思いから、
前向きに進めることもあるでしょう。
また、その安心感は
自信にもつながります。
「自分はこのままでいいんだ」
と、やりたいことに向かって
新しい挑戦をする人もいらっしゃるでしょう。
さらにこの自信は、
自分にとって心地の良い人間関係を築くことにもつながります。
「心の安全基地」があるだけで、
私たちの気持ちや行動は
大きく変わるのです。
このような大切な「心の安全基地」、
あなたは持っていますか・・?
「心の安全基地」はどうやって作られるの?

私たちの最初の「心の安全基地」は、
多くの場合「親(養育者)」や「家族」です。
安全な家庭で、
自分の気持ちや考えを認めてもらいながら育つことにより、
「安全基地」が育まれていくのです。
子育てに関わったことがある方はご存知かもしれませんが、
赤ちゃんの頃、
子どもは成長しながら
外の世界を少しずつ探り始めます。
それができるのは
「離れても、
戻ったら安心できる場所(存在)があるから大丈夫」
という信頼があるからです。
外で友だちとトラブルがあったり、
うまくいかないことがあったとしても、
心を癒して、充電できる場所。
安全基地はそんな場所でもあります。
「学校でうまくいかなかったけど、
家に帰れば受け入れてもらえる」
そう感じることができたら、
子どもにとっては心強いですよね。
こうした経験が土台となり、
安全基地は大人になっても
心の中にあり続けます。
「自分を見捨てない、
絶対的な存在はいる」
「離れていても、
自分の味方はいる」
子どもの頃の経験を通して、
そんな安心感が
心の中にできあがるのです。
心の安全基地がない場合は

では、
心の安全基地がない場合はどうでしょうか。
心の安全基地が無い場合は、
不安や恐怖を抱えやすくなります。
「自分の意見を言ったら、
嫌われるかもしれない」
「ひとりぼっちになるかもしれない」
そんな不安や恐怖に襲われてしまうことがあります。
見捨てられたり、
嫌われたりしたら悲しいですよね・・
だから、
悲しい思いをしたくない、
傷つきたくないという気持ちから、
人間関係に気を遣い過ぎて疲れてしまう・・
心の安全基地が十分にないと、
このような問題を抱えてしまい、
「生きづらさ」を感じてしまうこともあります。
*生きづらさについては、こちらも参考にしてくださいね↓
アダルトチルドレンさんの場合は、
「心の安全基地」が十分にないまま、
大人になっていることも多いです。
その人の頑張りが足りなかったとかではなく、
育った環境ゆえの問題なのです。
大人になってからでも作れる「心の安全基地」

では、
心の安全基地が十分に作られていない場合は
どうしたら良いのでしょうか。
心の安全基地は
子どものころから作られると書きましたが、
大人になってからでも大丈夫です。
また、
安全基地は親や家族だけでなく、
次のような人や場所でも良いでしょう。
・友だちや先生
・パートナー
・SNSやコミュニティ
大事なのは、
自分の気持ちを出すことができて、
安心感を感じられることです。
カウンセラーも
「安心して本音を話せる場所」
として、安全基地のひとつになるでしょう。
「ひとつの安全基地」から世界が広がる

ひとつ安全基地を持つと、
そこから安心感や自信が生まれます。
その安心感や自信は、
新しい出会いへとつながる考え方や行動につながり、
ふたつめ、みっつめの安全基地へと
つながる可能性があります。
最初の安全基地から、
世界が広がるのです。
相談室そらも、
最初の安全基地として利用していただけたら嬉しいです。
安心感のある土台を築きながら、
よりあなたらしい、おだやかな毎日を歩む
きっかけを作っていきましょう。