コントロールしてくる親をなんとかしたい
「自分の仕事や私生活について口を出してくる」
「親の考えに合わないことは否定される」
「親の価値観に従わなければならない」
このような状況の中、自分の気持ちを押し込めていませんか?
自分の気持ちや考えを否定されたら悲しいし、
何でも口を出されたら腹が立ちますよね。
「コントロールしてくる親」とは
まず、はじめに、どうして親はそのようなことをしてくるのかを考えてみましょう。
「コントロールしてくる親」は、大きく2種類に分けられます。
ひとつは
『子どものことを想っているけど、やり方を間違えている』
という場合。
「子どものことが心配。
人生を間違ったらと思うと不安。
私が正しい方に導かなくちゃ。
だから、私の言うことをちゃんと聞きなさい。」
と考えて、結果、子どもを縛ってしまう。
「あなたのために言っているんだから」
と言われたことはないでしょうか。
そしてもうひとつは、
『自分のためだけを考えている』
という場合。
自分が得たいことのために、子どもに
「いい学校に入りなさい」
「あの人との結婚はだめよ」
と言ってくるようなパターンです。
自分の親はどちらなのか、
「どうして、自分にこのようなことを言ってくるのかな?」
という視点から考えてみましょう。
「コントロール」という親子関係
親の状態がわかったら、今度は、親と自分の関係を振り返ってみましょう。
「親が子どもをコントロールする」
という状況は、「する側」と「される側」という両者がいないと成り立ちません。
小さいころは、生きるために、親のいうことを聞かなければならなかったでしょう。
今のあなたはどうでしょうか。
親のことを
「そんなことを言われたら悲しいのに」
「言うとおりにするの嫌だな」
と思っているのに、
「親に従わなきゃだめ」
「親の許可がないとだめ」
「親を不機嫌にさせちゃだめ」
と考えて、言うことを聞いたり、自分の気持ちを押し込めたりしていませんか?
「押し込めた気持ち」や「習慣となっている考え方は」ありませんか?
もしそう感じているなら、あなたは子どものころに、
「そうしなければ自分が傷つく」
「家族の仲が悪くなる」
「いつまでも不機嫌な態度をとられる」
という経験をしているのかもしれません。
子どもはだれでも、親に認めてもらいたいし、
親には笑顔でいてほしいものです。
「自分が我慢さえすれば、傷つかなくてすむ」
「その場はおさまり、親は自分に対して機嫌よく接してくれる」
ということが繰り返されれば、それは習慣となり、「いつも親の気持ちを優先する子」になってもおかしくありません。
だけど、これは言い換えれば、
「親の考え方や気持ちに振り回されている」
ということです。
親の価値観や感情に依存した生き方とも言えます。
本当は自分の意思や感情があるのに、です。
だから、窮屈なんですよね。
親離れ、子離れのとき
「親離れ、子離れ」
は、子どもが離れたいと思ったときがタイミングです。
「自分の思うようにやりたい、生きたい」
という気持ちが少しずつ強くなってきて、親から離れていくんです。
「親にコントロールされている」
という状態は、親は、
「自分の思うように子どもを動かしたい」
と考えていて、子どもは、
「親の言うとおりにしなくちゃ」
という思いがあり、どちらからも離れられていない状態です。
もし、親に、
「私はもう、ひとりでいろいろと決めたいから」
「お母さん、お父さんの気持ちはわかるけど、見守ってほしい」
というお話をして、ご両親が理解をしてくれそうなら、きっとご相談してみるのがいいと思います。
しかし、理解してもらうのが難しそうで、親の態度も変わらないと思うなら、
自分から、親離れをしていく必要があります。
自分の人生を生きる
もし、あなたが
「親から離れたい」
と思うなら、距離をとってもいいのです。
「こうしなさい」
と言われても、親の意見は参考と考えて、自分の選択を大切にしていいのです。
子どもは、親の道具ではありません。
もしもそうすることで、親が不機嫌になったとしても、それはあなたの問題ではなく、親の問題でしょう。
本当は、
「子どもが自分の思い通りにならないと不機嫌になる」
という考え方に、親も気付かないとダメなんです。
親との関係を改めて、心が楽な生き方に変える
相談室そらでは、
親から離れて自分の人生を歩むことを選んだ方もいれば、
「コントロールされない自分」
となり、親とほどよい距離を保つようになった方もいらっしゃいます。
「これが正解」
はありません。
変化はあなた次第で起こり、あなたにとって一番よい道を選ぶのが大切です。