実家への帰省がストレスに

「いつから休みなの?」
「いつ来るの?」
母から連絡が来るたびにドキドキしてしまう。
実家に帰ることを考えると気が重い・・
でも、
断るわけにはいかない・・
このような状況になっていませんか?
「お盆やお正月、
ゴールデンウィークなどの長期休み前になると、
今回はどうしようかと気が重くなってしまう・・」
実はこのようなご相談は多いです。

親や親戚の前では平気なふりをしていても、
本当は相手の顔色をうかがったりして、
心は緊張状態・・
心が傷ついたり、腹が立ったりしても、
親といるときは
抑え続けている。
こんな状態で、
頑張って帰省したけど、
ドッと疲れがたまってしまった・・
こんなこともあるんですよね・・
このような場合、
どうしたらいいのでしょうか。
根本的な解決に向かうためには、
しっかりと問題に向き合った方が良い場合が多いですが、
今回は対処法を4つご紹介したいと思います。
その前にまず、
どうして「帰省」が
疲れやストレスの原因になってしまうのでしょうか・・?
あなたの場合を振り返りながら
読んでみてくださいね。
1.親子問題が再浮上する

離れて生活をしていると、
物理的に距離を置いていることにより
お互いに干渉を避けることができます。
しかし、
帰省をすると、親子の距離が一気に縮まります。
この距離の変化により、
過去の感情や親子関係の問題が
再浮上することがあります。
たとえば、
「お母さんは昔からこういう人だったな」
「小さい頃も、
お父さんのこういう態度で嫌な思いをしたな」
など、
過去の記憶が思い出されて
心がモヤモヤしたことはありませんか?
距離を置くことで落ち着いていた心が、
帰省により再び不安定になってしまうのです。
2.親のリズムに巻き込まれる

別々に暮らしていると、
自分のリズムで生活することができます。
しかし帰省をすると、
親のリズムに巻き込まれてしまうことも
あるのではないでしょうか。
たとえば、
食事やお風呂の時間、
起床時間、家での過ごし方など、
親のペースや考えに合わせなければならなかったり、
あれこれ言われて
モヤモヤしたり・・
自分の生活リズムの変化や
それに伴うストレス、
気をつかうことなどが、
疲れる原因のひとつになっていることもあります。
3.親の期待やプレッシャー

ご相談者さまの中には
「帰省をするたびに、
仕事や結婚、
子どもに関することを言われて嫌になる・・」
といったことを
教えてくださる方もいらっしゃいます。
親は何気なく言っている言葉でも、
言われている子どもにとっては
自分の足りなさを指摘されているように感じたり、
親の期待に応えられていないようで
申し訳なさを感じてしまうことがあります。
その結果、
「帰省したら、また言われるのかな・・」
と、帰省に抵抗を感じてしまう・・
このような場合もあるのではないでしょうか。

他にも、
きょうだいと比較されたり、
きょうだい差別につらくなったり、
親の話を聞かなければならなかったり・・
さまざまな理由が隠れていることが多いです。
あなたの場合はどうでしょうか。
どんな理由であっても、
帰省に悩んだり、
せっかく休みなのに疲れてしまったりするのは
とてもつらいですよね。
では、
このような帰省によるストレスを軽減するためには
どうしたらいいのでしょうか?
4つのことをお伝えします。
①もし可能なら、自分の気持ちを伝えて理解してもらう

あなたは、
帰省に対してどのような気持ちを持っていますか・・?
親に対して、
どのような思いを持っていますか・・?
もし、
親に思いを伝えることが可能なら、
あなたが感じていることや考えていることを
親に伝えて理解してもらうのが一番良いと思います。
ただ、
それがなかなか難しい場合もありますよね・・
難しい場合は
「あなたの状況に合わせて」
他の方法も考えていきましょう。
②帰省後も自分の時間を確保する

心がもやもやしたり、
親のリズムに巻き込まれたりすることが続くと、
心も体も非常に疲れてしまいます。
息をつく間もなく
そんな時間が続いたら、
「もう帰りたい・・」
そんなふうに感じてしまうことも
あるかもしれません。
このような場合は、
できる限り「疲れ」を蓄積しないように、
帰省しても
『ほっと息を抜ける時間』
を確保するように心がけると良いかもしれません。
「ちょっとひとりで外に出て散歩をする」
「カフェに行ってくる」
でも良いと思います。
あなたのペースで、
ゆっくりできる時間を作りましょう。
特にHSPさんは、
人の感情や環境の変化に敏感で
疲れやすい気質です。
「休息の時間」は大切にしましょうね。
*HSPさんについては、こちらも参考にしてくださいね↓
③親と適切な距離を保つこと

育った環境によっては、
親と子の距離感に問題がある場合があります。
たとえば、
親が子どもの領域に入ることが当たり前になっていたり、
子どもが
親の感情のお世話をしなければならなかったり・・
このような場合は、
子どものストレスが大きくなりやすいです。
自分の心と体を守るために、
親との距離を見直し、
自分にとってちょうど良い、
適切な状態に保つことが大切になります。
④ゴールを決めること

あなたの帰省の目的は何でしょうか?
もしもひとつだけ、
「これをやったらOK」
という帰省におけるゴールを決めるとしたら、
それは何でしょうか・・?
「親の期待に応える」など
相手次第で達成できるかどうかが決まることではなく、
自分の言動により達成できるゴールを
ひとつ決めておきましょう。
たとえば、
「顔を見せる」
「お土産を渡す」
などでもいいかもしれません。
帰省で何かうまくいかないことがあったとしても、
自分で決めたそのゴールが達成できたなら
「よく頑張った」
と自分を褒めてあげることもできるかもしれません。
「あなたのゴール」、
ぜひ考えてみてくださいね。

対策を4つ書きましたが、
親子の深い問題が根っこにある場合は、
じっくりと気持ちや考えを掘り下げて、
根本的な解決を目指すことが大切です。
特に、
「親孝行をしたい」という思いと、
「実家に帰りたくない」という
相反する思いがぶつかっているような場合は、
一度しっかりと問題と向き合うことが、
その状態を改善することにつながる場合も多いです。
あなたの想いを大切に。
限りある時間だからこそ、
後悔のない選択を。
実家に帰ることを考えるとつらくなったり、
どうしたらいいのかわからなくなってしまったときは
私もお手伝いをします。
小さなことでも、いつでもご連絡ください。