親から愚痴を聞かされる
![親からの愚痴](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2020/08/1309397_s.jpg)
「親と仲が悪いわけではないけど、
会うたびに愚痴を聞かされてしまう。
私はいつも、愚痴の聞き役。
親の愚痴は長く、
私が意見をしたり聞かなかったりすると
親は不機嫌になってしまう。
でも、
私はいつもこうして親の話を聞いているけど、
親は私の話にはあまり興味がないみたい・・
親が大変なことは良くわかっている。
だから、
少しでも親の負担を減らしたくて愚痴を聞くけど、
本当は、疲れてしまう・・
とはいえ、断るわけにはいかない。
どうしたらいいんだろう」
このようなストレスを抱えていませんか・・?
愚痴を聞き続けるのは疲れますよね。
また、自分の話はそっけなくされたら、
複雑な気持ちになってしまいますよね・・
長女さん、ひとりっこさんに多い「親の愚痴の聞き役」
![親の愚痴の聞き役](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2021/03/805692_s.jpg)
このようなお悩みは、
長女さん、ひとりっこさんからよく聞かれます。
長女さんやひとりっこさんでなかったとしても、
「長女さんのようなポジション」であったり、
「ひとりっこさんのような環境」の方が多いです。
逃げ場がなかったり、
親との距離感が近いがゆえに、親はいつのまにか
「子どもは自分のことをすべてわかってくれる」
「同じ女の子だから、この子は味方になってくれる」
そんなふうに無意識的に
「子どもはわかってくれるもの」
「味方になって当然」
と考えてしまっているケースは少なくありません。
「子どもの心」を考えずに、
親の心の満たされない部分の穴埋めや癒しを
子どもに求めてしまっているのですね。
![親を支える](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2021/05/4208621_s.jpg)
また、夫婦仲や家族関係が良くないがゆえに、
そのしわ寄せが子どもにきてしまい、
子どもが愚痴を聞くことになってしまうケースも多いです。
たとえば、
両親が不仲でけんかをすることが多く、
お母さんが子どもに愚痴を言ったり、
「あなたは味方だよね?」
と片方の親の味方につくことを求めたり・・
お母さん、お父さんのどちらかが
他の家族から追い詰められてしまっているために、
子どもは
「自分が親を支えなければならない」
「守らなければいけない」
と感じて、
親の愚痴を聞くことで頑張って支えようとしたり・・
あなたは家庭はどうでしょうか?
いろいろなケースがありますが、
どのような場合でもひとつ言えるのは、
「子どもは親のために頑張っている」ということです。
親の愚痴により、自分自身が倒れないように
![親との関係](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2022/03/23303699_s.jpg)
ご相談をくださる方からは
「愚痴を聞かないと
『親不孝者』と言われる」
「親を不機嫌にさせてしまう」
といった不安の声が聞かれることも多いです。
親のためにいつも頑張っているのに
『親不孝者』と言われたら悲しくなりますよね・・
愛情深い人であればあるほど、
本当は親の言動により傷ついているにもかかわらず、
愚痴を聞き続けていたりします。
自分で思っている以上に
心身のストレスが積み重なっている場合もあります。
心や体のバランスを崩してしまうことも少なくありません。
![悩んでしまう](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2021/11/22281322_s.jpg)
「親のために・・」という
親を思う気持ちは素晴らしいものです。
だけど、あなた自身が倒れてしまわないように。
倒れてしまったら、
できることもできなくなってしまいますからね。
現状を把握して、客観的に自分を見つめることも
時には大切です。
そのために今日はふたつ、
考えてほしいことをお伝えします。
1. 親に本音を言えていますか?
![親に本音を言えていますか](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2021/01/24179080_s.jpg)
まずひとつめは、
「あなたは親に、本音を言えているかな?」
ということ。
親は愚痴を通して
子どもに本音を言えている場合が多いと思いますが、
あなたの方は親に自分の気持ちや考えを言えているでしょうか?
自分の気持ちや考えをわかってもらっていますか?
あなたと親、お互いに本音を言い合えていればよいのですが、
子どもだけが
「断りたいのに、断れない」
「そうだね、といつも親を肯定してあげなければならない」
「意見を言えない」
など、本当の気持ちや考えを言えない状態だとしたら、
子どもはつらくなりますよね。
「歪んだ親子関係」になっていないでしょうか。
2. 親の感情の「お世話役」になっていませんか?
![感情のお世話役](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2019/01/14daa608198e820204015179e69872a5_s.jpg)
ふたつめは、
「親の感情の『お世話役』になっていないかな?」
ということ。
もしも、
親の愚痴を聞かなければならない状態が昔からで、
親はあなたに愚痴を言うことで
気持ちを保てているようなら・・
親は
「なにか問題が起きたときには、
子どもに愚痴を言うことで
自分の感情を安定させる」
ということが習慣になってしまっているのかもしれません。
![](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2021/11/1133802_s.jpg)
確かに、
愚痴を聞くことにより親が笑顔になるなら、
それは親孝行と言えるかもしれません。
子どもとしては嬉しいことですよね。
だけど、見方を変えると
『親の感情のお世話をし続けている』
と言えないでしょうか?
本来、親の感情は親のものであり、
もう大人ですから、
自分の感情のお世話は自分でするのが基本となります。
もちろん、家族は助け合いの関係ですから、
時には家族の愚痴を聞いたり、
自分の愚痴を聞いてもらったりすることもとても大事ですよ。
ただ、ここで考えてみてほしいのは、
あなたの場合は「助け合い」の関係になっていますか・・?
ということ。
あなただけが気持ちを抑えたり、耐えたりしなければならなくて、
自分の話は聞いてもらえないなら・・
それは「助け合い」ではないですよね。
「当たり前」の感覚を見直すこと
![当たり前を見直す](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2022/07/23824453_s.jpg)
もしも、
親は「子どもに愚痴を聞いてもらうのは当たり前」と感じていて、
子どもは「愚痴を聞くのは子どもとして当然」と考えていて、
それが昔から続いているようなら・・
さらに、
あなたがもう、つらくなっているなら・・
その「当たり前」を見直してみることが必要でしょう。
親にとっては当たり前でも、
あなたにとっては当たり前ではないこともありますよね。
![あなたに合う答えは](https://sola-counseling.com/wp-content/uploads/2021/01/24717856_s.jpg)
優しさも親孝行も、
あなたができる範囲で行うことが大切です。
そのために、
あなた自身が考え、判断し、選んでいく。
そんな力も必要です。
相談室そらでは、
「愚痴を聞き続けるのに疲れた・・」
「どう対応していいのかわからない・・」
そんな方からのご相談をお受けしています。
(未成年さん、高校生さんの場合は
保護者さまの承諾が必要になります)
「自分の人生を大事にできるようになった」
「心が楽になった」
という声も頂いております。
小さなことでも、どんなことでもていねいにお話を聞かせていただきますので、
お気軽にお知らせください。