母親の愚痴に疲れていませんか?

「母親と仲が悪いわけではないけど、愚痴を聞かされて疲れる」
「母親の話を聞いてあげた後、ストレスで心が重くなる」
このようなことはありませんか?
「断りたいけど、断れない」
「延々と話が続いて、自分の時間が使われる」
「断ったり、意見をしたりすると不機嫌になる」
などでストレスを抱えていないでしょうか?
自分の時間を使い、気を遣いながら愚痴を聞き続けていては疲れてしまいますよね。
母親のことが嫌いなわけではないし、聞いてあげようという気持ちがあったとしても、自分の心がしんどくなっているなら、それは関係性を見直した方がいいという「心からのお知らせ」です。
長女に多い「母親の愚痴の聞き役」

このようなお悩みは、長女の方から多く聞かれます。
長女でなくても、長女のような役割をしている場合が多いです。
母親にとっては、
「長女は女同士だから、気持ちをわかってくれる」
「子どもだから、話を聞いてくれる」
と感じているのかもしれません。
また、
「言っちゃダメよ」
などの母親のルールを守ってくれると考えているからかもしれません。
母親が不満やストレスを感じると、その発散の矛先が子ども、特に長女に向かってしまい、それが習慣になってしまっているのです。
このような状況にしんどくなってしまい、母親との関係を見直すために、振り返ってほしいことが2つあります。
現状を把握して、自分がどうしたらいいのかを知るために大切なことなので、ぜひ考えてみてくださいね。
① 母親に本音を言えていますか?

まずひとつめは、
「あなたは、母親に本音を言えていますか?」
ということです。
母親は、子どもに対して本音を言えている場合が多いと思います。
しかし、あなたはどうでしょうか?
母親に対して、自分の気持ちや考えを言えていますか?
あなたと母親、お互いが本音を言い合えていればよいのです。
対等な関係です。
母親は子どもに言うのに、子どもは
「断りたいのに、断れない」
「そうだね、といつも母を肯定してあげなければならない」
「意見を言えない」
など、本当の気持ちや考えは言えない状態になっていないでしょうか?
② 母親の感情の「お世話役」になっていませんか?

ふたつめは、
「母親の感情の『お世話役』になっていませんか?」
とうことです。
子どもが自分の本当の気持ちを我慢をして、母親の愚痴を聞いてあげる。
その心には、
「私がお母さんの話を聞いてあげないと、お母さんはだめだから」
「子どもの立場として、母親の愚痴は聞いてあげなきゃ」
という「親を想う気持ち」がある場合があります。
また、
「そうだよね、と母親を肯定しながら愚痴を聞かないと怒られる」
「不機嫌になる」
など、怖さにも似た気持ちを抱えている場合もあります。

このような結果、母親はなにか問題があったときに、あなたに愚痴を言うことで自分の感情を安定させることが習慣になってしまいます。
これは、厳しい言い方ですが、「仲が良い」のではなく、母親があなたを
「自分の心のお世話役にしてしまっている」
ということです。
「当たり前」の感覚を見直すことが第一歩

もし、①、②に当てはまるなら、母親と子どもの関係は、少し歪んでしまっている可能性があります。
対等ではなく、親に振り回される関係、
自分の気持ちを押し込めなければならない関係といえます。
母親にとっても、子どもにとっても、このようなことは「当たり前」として認識されていることがあります。
だけど、今一度、本当に「当たり前」かどうか考えてみてください。
母親にとっては「当たり前」だけど、あなたにとっては「当たり前じゃない」ということもあります。
今まで「当たり前」と思っていたことに対して、
「本当にそう?」
「おかしいんじゃないかな」
と気付くのは、そこから抜け出すための大切な一歩です。
母親の愚痴を聞くのは優しさ?親孝行?

愚痴を聞かないと
「親不孝ものと言われる」
「子どもとして申し訳ない」
そんな気持ちもあるかもしれません。
家族は助け合いの関係です。
だから、ときには家族の愚痴を聞いてあげることも大切でしょう。
だけど、本来、母親の感情は「母親のもの」なのです。
できない場合は「お互いさま」で仕方がありませんが、自分でなんとかしようとするものなのです。
また、親孝行と言っても、親の願いをすべて叶えてあげられるわけではありませんよね。
優しさも、親孝行も「あなたができる範囲」で行うことが大切です。
あなたには「選ぶ自由」がある

「当たり前」に疑問を持ち、現状を客観的に見つめたら、
「あなたには『選ぶ自由』がある」
ということも確認しましょう。
「母親の愚痴を『親孝行』として聞いてあげよう」
「自分の心を守るために距離を置こう」
「本当の気持ちを伝えよう」
ほかにも選択肢はあるでしょうが、どれを選ぶのも、あなたの自由です。
もし、客観的に見ても、親子の関係が歪んでしまっているようだし、「自由」と頭でわかっていても、自分で選ぶことが難しいと感じるなら、それは、あなたの考え方や行動を制限している事柄があるということです。
それらを手放していった方が、きっと、あなたにとって楽な生き方になるでしょう。
