「母の日が近づいてくると憂鬱になる」
「母の日のことを考えると不安になる」
「母の日なんて好きじゃない」
こんな言葉をお聞きすることがあります。
中には、
「こんなふうに感じてしまう自分は親不孝ではないか」
と自分のことを良くないと感じてしまう方もいらっしゃいます。
あなたにとって、母の日はどんな日ですか?
どんな気持ちが湧いてきますか?
今回は母の日に対して複雑な思いを抱えていらっしゃる方へのコラムです。
母の日に何もしないのは冷たい人なの?
「今年は母の日、何をする?」
このような質問、よくありますよね。
このような質問に対して、
「何もしない」と言いづらいという人もいるのではないでしょうか。
「冷たい人のように思われないかな」と不安を感じることもあるでしょうし、
「お母さんが可哀そう」
「親孝行してあげたら」
などと言われるのが嫌だな、という人もいるかもしれません。
私自身、笑顔を繕いながら、
「あなたに何がわかるの?」
と声にならない声で心の中がいっぱいになったことがあります。
自分が悪いわけではないのに、悲しいですよね。
いろいろな方とお話をさせて頂いていますが、
「母の日に何もしない」=「冷たい人」
というわけではないと思います。
育った環境や家族関係から、
「何もしない」を選ぶ人もいるでしょう。
私自身、母の日は何もしません。
贈り物をした時もありますが、今は「何もしない」という自分の答えを大事にしています。
「母の日」をどうするかはあなたの自由
「母の日」
この日がとてもしあわせな1日になる親子もいらっしゃるでしょう。
喜びや嬉しさにあふれた時間を過ごす人たちもいることと思います。
ただ、世の中には、
憂鬱になる人も、不安でいっぱいになる人もいます。
「他の親子はこんなにしあわせそうなのに、
どうしてうちはこうなんだろう」
と切なさや悲しさでつらくなる人もいらっしゃいます。
感謝を伝えたいと思わない人もいるでしょう。
そのような人が悪いとか、冷たいとかではなく、
いろいろな家族の形があり、
いろいろな思いの人がいるということだと思うのです。
「家庭の中で起きていることが、外からは見えない」
これは多いです。
外からは何も問題が無いように見えても、
本当はつらいことが起きている場合もあります。
そして、子どもには子どもの気持ちがあります。
このような「その家庭の本当の状態」や「子どもの気持ち」を無視して、
「母の日だから感謝を伝えなければならない」
「物を贈らないといけない」
「母を喜ばせなければならない」
と強制的に考えてしまったり、
「何もしないのは親不幸だ」
「冷たい子どもだ」
と判断したりしてしまうと、
ただでさえつらい状態がさらにつらくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
家庭の事情はさまざまです。
「周りが○○だから、うちも同じ」
なんて当てはまらないこともあります。
感謝を伝えたい人は伝えたらいいですし、
贈り物をしたい人は贈り物をするといいと思います。
「母の日」がすてきな交流のきっかけになることも、
お互いの絆を深めることもあるでしょう。
でも、必ずしもすべての人がそのようなことをしなければいけない、というわけではありません。
母の日をどのように過ごすかは子どもの自由であり、
母や周りから強制されるものではありません。
母の日は、「母を喜ばせなければならない日」ではないし、
「母の機嫌を取らなければならない日」でもありません。
「母を喜ばせることができなかった」と、自分を責める必要もありません。
「母の日が憂鬱」と感じるなら、それがあなたの本当の気持ちでしょうし、
「母の日は好きじゃない」と思うなら、
「好きじゃない」でいいと思います。
悪いことではありません。
頑張らなくていいし、
周りのだれかと同じにしなくてもいいのです。
「母の日だから~しなきゃ」に縛られていると、
自分の気持ちがよくわからなくなってしまうこともあります。
メッセージを伝えるのも、贈り物をするのも、
一緒の時間を過ごすのも、
何もしないのも、あなたの自由です。
あなたはどうしたいの?
あなたはどんな気持ちなの?
あなたの心を大切に決めると良いと思います。
そして、
「そうは言っても母の日、どうしたらいいかわからない」
「母の日、しんどかった・・」
という時はいつでもご連絡ください。
「母の日問題」はひとりで抱えていると重たいから、
吐き出したり、一緒にどうしたらいいか考えたりしていきましょう。