「HSPはカウンセラーに向いている」というけど本当?
「HSPはカウンセラーに向いているというけど、本当ですか?」
「森川さんは、人の相談を聞いていて引きずったりしませんか?」
このようなご質問をいただくことがあります。
そうですよね、敏感で深く考える気質を持つHSPさんと、
他の人の相談を聞くというカウンセラーのお仕事。
「本当に向いているの?」と疑問に思うこともありますよね。
そこで今回は、
・HSPさんはカウンセラーに向いているのかどうか
・HSPの強みを活かすためにはどうしたらいいのか
・カウンセラーになるとして、気を付けた方が良いこと
この3つを、強めのHSPであり現役カウンセラーの森川からお伝えしていきたいと思います。
HSPさんはカウンセラーに向いている?
では最初に『HSPさんはカウンセラーに向いているのかどうか』について。
こちらは、ひとりひとりの個性や望むことがあるので「絶対」と言うことはできませんが、
HSPさんは「向いている面をたくさん持っている」と言うことができると思います。
というのも、カウンセリングの場では
共感したり、相手の状態をよく見たりすることが大切になります。
それらをHSPさんは無意識的にやっていることが多いのです。
詳しく4つに分けてお伝えしますね。
HSPさんの共感力
HSPさんは高い共感力を持っています。
「映画や本ですぐ泣いてしまう」
「他人のことを自分のことのように感じてしまう」
このようなお話を、女性、男性、年齢問わずお聞きすることが良くあります。
私自身もこのような部分を持っています。
あなたは、だれかと話をして、全然共感してもらえなくて、
残念に思ったことはありませんか?
カウンセリングの場に限らず人は、
抱えていることの大変さやつらかった体験に理解を示し、共感してもらえると、嬉しかったり、ほっとしたりする場合が多いと思います。
HSPさんのこの共感力の高さは、
悩みを打ち明けてくれた人に寄り添い、安心感を与える大きな力になるのではないでしょうか。
小さな変化に気付く力
HSPさんは、小さな変化に気付きやすい気質です。
あなたは普段の人間関係で、相手の小さな変化に気付き、
言葉を選んだり、対応を変えたりしたことはありませんか?
この「小さな変化に気付く」HSPの気質が、
カウンセリングの場では、ご相談者さまのわずかな感情の変化や言葉のニュアンスなどに気付く力になります。
より丁寧なカウンセリングが可能になるのではないでしょうか。
深い洞察力
HSPさんは深い洞察力を持っています。
外からは見えないけれど、頭の中ではいろいろなことを深く、広く、考えているんですよね。
だけど、実際のお仕事や人間関係では、その深い洞察力ゆえに、考え過ぎて疲れてしまったり、
「そんなに細かい所まで考えなくていい」と言われてしまったりすることもあるのではないでしょうか。
カウンセリングの場ではこの洞察力が、
ご相談者さまの問題をより正確に把握したり、ご相談者さまに合ったサポートを提供したりできる大きな力になると思います。
HSPさんにあった環境を自分で作れる
HSPさんは光や音、香り、気温、気圧などの影響を受けやすく、疲れやすい気質です。
毎日会社に出勤して、強い香りや騒がしい声に心が乱れて、
「やらなければならないこと」に追われて・・
さまざまな刺激を受け、家に着いた頃にはぐったりしてしまうこともあるのではないでしょうか。
カウンセリングの場は、基本的には静かな環境です。
心が落ち着くような環境で過ごすために、ある程度自分で環境を作ることも可能です。
自分に合った環境を、自分で作り上げることができる、
これもHSPさんにとって非常に嬉しいことではないでしょうか。
HSPの強みを活かすためにはどうしたらいいのか
HSPさんは大変なこともあります。
だけど、今書いたように、強みもあるのです。
では、どうしたらHSPの強みを活かすことができるのでしょうか?
まず、自分の気質をよく理解することです。
あなたが得意なことは何でしょうか?
反対に、苦手なことは何でしょうか?
HSPさんの中には、本来持っている自分の気質とは合わない、苦手なことに頑張っている方も少なくありません。
その背景には
「~でなければならない」
「~するべきだ」
といった考え方の問題が関係している場合もあります。
苦手なことを頑張るのは本当に大変なことです。
あなたの場合は、どんな気質を持っていて、何が得意で、何が苦手でしょうか?
まずはしっかりと自分のことを見つめてみましょう。
あなたの「得意なこと」を活かせるような環境に身を置けると良いかもしれません。
カウンセラーになる場合に気を付けた方が良いこと
では最後に、
HSPさんがカウンセラーになる場合に気を付けた方が良いことを
私の経験も含めて2つお伝えしたいと思います。
ご相談者さまと適切な距離感を保つこと
まずひとつめは、ご相談者さまとの距離感です。
最初にお伝えしたように、HSPさんは共感力が高いです。
そのため、相手のお話を聞いているうちにどっぷりと感情移入してしまい、
自分の感情や考えが飲み込まれてしまうことがあります。
そうすると、カウンセリングに必要な判断力を鈍らせてしまったり、
自分の私生活にも影響が出てしまったりしかねません。
共感力の高さゆえに起こる問題ですが、
相手との間に線を引き、適切な距離を保つように心がけると良いでしょう。
自分の時間を持つこと
ふたつめは、自分の時間を持つことです。
共感したり、注意深く相手のことを見て考えたりと、
カウンセリングの場ではたくさんのエネルギーを使います。
エネルギーを使い過ぎて心が疲れてしまうと、カウンセリングは難しくなってしまいます。
HSPさんにとって「自分の時間を持つこと」はとても大切なこと。
それは、HSP気質を持つカウンセラーにとっても同じです。
自分の時間をしっかりと持って、疲れをリセットし、自分のペースを取り戻す時間を意識して取るようにすると良いでしょう
自分のケアもしっかりとしてあげることが大切ですよ。
HSPだからできることを活かす
HSPさんは日常生活において大変なこともあるでしょう。
だけど、「長所と短所は裏表の関係」であるように、HSPだからできることもあります。
カウンセラーはひとつの例で、他にもHSPさんの気質を活かしやすいお仕事はあると思います。
あなたの良さを活かしていきましょう(^-^)
もしカウンセラーに興味があったり、なりたいと思っている場合はいつでもご連絡ください。
私の経験も含めてお話させていただきます。