元気になるための近道は
先週末、久しぶりに体調を崩しました。
子どもがインフルエンザだったので、きっとそれをもらってしまったのでしょう。
熱がなかなか完全に下がりきらず、
朝は「よし、下がった!」と思ったのに夕方になると上がってしまうこと2回。
正直「まだ良くならないの?」という気持ちも出てくるのですが、
このような時は無理をして動いても、
ぶり返してさらに回復が遅くなってしまうもの。
とにかく水分を取って、温かくして薬を飲んで、寝て、ゆっくり休むしかありません。
早く良くなるためには、
「ゆっくり休み、回復を待つこと」が一番の近道なのです。
心の回復も同じ
「ゆっくり休み、回復を待つことが一番の近道」
これは、心の回復も一緒だと思います。
「頑張れない自分が悔しい」
「やる気を出せない自分が情けない」
この気持ちは、私もすごくわかります。
私自身も、頑張りたいのに頑張れなくて、
強くありたいのに強くいることができなくて、
「どうしてこんなに自分はダメなんだ!!」
と自分に怒ったり、落ち込んだりしていた時期があるからです。
「周りの人は楽しそうに友達とおしゃべりを楽しんでいるのに、自分には難しい。
とてもじゃないけど、笑えない。
涙が出てきてしまう」
「耐えて『普通』を装っていても、夜になったらその反動ですごくつらくなって、心が不安定になってしまう」
当時はこんなことの繰り返しでした。
「気合い」で頑張り続けた結果
私は育った家庭の影響もあり、
「助けてと言っても助けてもらえるわけじゃないし、話を聞いてもらえるわけでもない、
それなら気合いで頑張るしかない」
そんな考えを持っていました。
「とにかく気合いで頑張る」
この姿勢から学んだこともたくさんあります。
この生き方だから、できたこともあります。
でも、『このような根性論ではうまくいかないこともある』と今ならよくわかります。
できないものはできないし、根性でどうにかならないこともあります。
根性や気合いでどうにかしようとし続けた結果、それまで積み重ねた大量のストレスや疲れと、時間をかけて向き合わなければならないこともあるのです。
回復したら、自然と頑張る力は湧いてくる
「頑張れないんです」
「やる気を出そうと思っても出ないんです」
そう、涙ながら教えてくださる方もいらっしゃいます。
きっと今まで相当、頑張ってこられたのだと思います。
「頑張る気持ち」や「やる気」は、しっかり休んで回復してきたら、
「出そう!」なんてしなくても自然に湧いてきます。
だって、子どもの頃はそうでしたよね。
しっかり休んで、ご飯も食べて、
ブロックに没頭したり、おにごっこを夢中で楽しんだりしていませんでしたか。
「頑張らなきゃ」「やる気を出さなきゃ」なんてわざわざ自分を奮い立たせなくても、
何時間も集中したり、汗をかいて走ったりしていませんでしたか。
心も体も十分に充電されて回復したら、自然と頑張れるし、やりたいことに対してはやる気も出ます。
エネルギーが枯渇している時は、
「無いものは無い」のですから、やる気が出ないのは仕方のないこと。
それだけ、頑張り続けてエネルギーを使ってしまったのかもしれません。
ゆっくり休んだらまた、自然とエネルギーはたまるから大丈夫。
休んだら、自分はダメな人間にならない?
「でも、このままだと自分はダメな人間になってしまわない?」
「ちゃんと回復できるのか心配になるよ」
こんな気持ちになってしまう時もあると思います。
不安になるし、焦ることもありますよね。
ひとりで抱えていると、どんどんいろいろな不安が出てきて、
不安や怖さが膨らんでしまうことがあります。
そういう時はだれかに話して、大きくなった不安や怖さを小さくして、
心の緊張を解いていきましょう。
無理に不安や怖さを押し込めようとすると、また心のストレスになってしまいます。
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私の風邪はだいぶ良くなりました。
食欲がなくてまったくご飯が食べれない日もありましたが、
今は「ご飯が美味しい」と、ご飯の美味しさや食べれることに改めて感謝をしながら頂いています。
心も体も、回復のためには、ゆっくり休んで待つしかないことがあります。
頑張れないのは情けないことではないし、恥ずかしいことでもありません。
努力や気合が足りないわけでもありません。
自分の力を信じて、休む時はしっかりと休みましょう。
もしも不安や怖さ、焦りなどが湧いてきたときは、私もお話を聞かせていただきますのでいつでもご連絡ください。