HSPさんの時間に追われるストレスを軽くするためには

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時間に追われるのが怖い

「毎日やることがたくさんあって

時間に追われている。

時間に追われていると焦ってしまい

『うっかりミス』が多くなってしまったり、

動悸がしたり・・

焦らずに「やるべきこと」を終わらせるために、

時間管理やタスク管理など

いろいろ試してみたけど、

どうしても時間に追われる感覚が抜けない。

やることに追われて、

不安や怖さに飲み込まれてしまうような感覚。

・・いつのまにか時間に追われることが怖くなってしまった。

HSPだから、こんな状態なのかな・・

どうしたらいいんだろう・・？」

このような状態になってしませんか？

実はこれは昔の私の状態です。

朝目が覚めた途端に動悸がして、

「○○しなきゃ」

と思ったり、

たくさん並ぶ「やることリスト」を見ると

どきどきして息苦しくなったり・・

「時間に追われたくない」

「ちゃんとやるべきことを終わらせたい」

という気持ちから、

スケジュール管理やタスク管理に取り組んだこともありましたが、

どうしても時間に追われる怖さや不安はなくなりませんでした・・

いろいろなケースがあると思いますが、

時間に追われるストレスはとても大きいですよね。

心だけでなく、

私のように体にも影響が出てしまう場合もあります。

今回のコラムでは、

HSPさんが時間に追われるストレスを軽減するためにどうしたらいいのか、

私の経験も交えて5つのことをお伝えします。

ちなみに、

私が一番「これだったのか・・」と大きな気付きを得たのは

「⑤不安や怖さをゆるめて、考え方を見直す」です。

「①から④を試してみたけど、

やっぱり不安や怖さがあるんだよな・・」

「時間に追われてしまう感覚が抜けないんだよな・・」

という場合は、

もしかしたら私のように

「⑤不安や怖さをゆるめて、考え方を見直す」

が鍵を握っているのかもしれません。

それでは順にお伝えしていていこうと思いますが、

その前にひとつ考えてみましょう。

どうしてHSPさんは

時間に追われるストレスに悩んでしまうことがあるのでしょうか？

HSPさんの気質

HSPとはHighly Sensitive Personの略で、

感覚が敏感で、刺激に強く反応する傾向がある人のことをいいます。

相談室そらにもHSPさんからのご相談は多く、

仕事や家事に焦ってしまうことや

時間に追われることへの恐怖感についてのご相談をいただくこともあります。

HSPさんは刺激に敏感なため、

自分を取り巻く環境の変化や多くの情報に対して

小さな事柄であっても

無意識的に反応をしてしまうことがあります。

「他の人は気付かないような小さな変化に

自分はいつも気付いてしまう」

このようなことはありませんか？

小さな変化を察知して心が揺れ動き、

頭の中で「この情報は必要かどうか」を処理していたら

大変ですよね・・

そのため、

多くのやるべきことがある状態や、

複数の作業を入れ替わり行うような状態は

HSPさんにとって大きな負荷になってしまうことがあるように感じます。

さらに、

「それらを時間内に終わらさなければならない」

「間違ってはいけない」

といった気持ちは大きなプレッシャーになってしまうことがあります。

大きなプレッシャーが

不安や焦り、怖さにつながってしまうこともあるのではないでしょうか。

また、

HSPさんはマルチタスクが苦手な場合が多いです。

マルチタスクとは、さまざまな業務を並行して行うことで、

私自身もマルチタスクは得意ではありません。

複数の事柄を並行して行っていると、

そのつど思考を切り替えていかなければなりません。

それはもしかしたら、

変化に敏感で深く考える気質のHSPさんにとっては

大きな負担になっているのかもしれません。

いろいろな方がいらっしゃいますので絶対とは言い切れませんが、

このような気質の特徴によりHSPさんの場合は

ひとつのことにじっくりと向き合うような作業の方が向いていらっしゃることも多いです。

あなたの場合はどうでしょうか？

それでは、

そんなHSPさんが

時間に追われるストレスを軽減させるためにはどうしたらいいのでしょうか。

①自分に対する理解を深める

まずは、

自分自身への理解を深めることが大切です。

HSPさんには得意なことと苦手なことがあります。

自分自身の感受性の強さや刺激への敏感さ、

深く考える気質を理解し、

そんな自分を認めてあげることが大事になります。

「こんな自分ではだめだ・・」

そんなふうに思っていませんか？

あなたのペース、あなたの気質を大切に過ごせたらいいですよね。

②自分自身をケアし、大切にする

時間ややるべきことに追われていると、

自分自身のことを見つめたり、

ケアをして大切にしたりすることは二の次になってしまうことが多いです。

私自身も

「やらなきゃいけないことがあるから」

「時間が無いから」

と、自分自身を大事にすることはしていませんでした。

人間だから、

家事や仕事、子育てなどで疲れてしまうこともあるでしょう。

そのような時は、

自分自身をケアすることも「大事なやるべきこと」と考えてみてください。

十分な睡眠やバランスの取れた食事、

ひとりでゆっくりと過ごせる時間など、

疲れやすいHSPさんだからこそ大事にした方が良いこともあります。

また、

自分自身を癒し、ケアしてあげることで心身がリセットされて、

より落ち着いた状態で

次の「やるべきこと」に対処することができるようになるかもしれません。

③時間に追われるストレスから、心と体をリセットさせる方法を用意しておく

刺激に敏感なHSPさんは

時間に追われている感覚を軽減したり、

リセットしたりするための自分なりの方法を

いくつか用意しておくといいかもしれません。

マインドフルネスや瞑想、ヨガ、ウォーキングなども良いでしょう。

「お気に入りのカフェで過ごす」

「かわいい動物の動画を見る」

などでも良いと思います。

あなたに合う方法が一番良いです。

感情や体の状態に意識を向けて、

心が落ち着き、

心身ともにリラックスできそうな方法を試してみてくださいね。

④やることに優先順位をつける

やるべきことを一度全部書き出し、

「今」やらなければならないことは何か・・？

優先順位を付けてみましょう。

私たちが一日にできることは限られています。

優先順位の高いものから、

ひとつひとつ、取り組んでいきましょう。

⑤不安、怖さをゆるめて、考え方を見直す

「さまざまな方法を試したけど

やっぱり時間に追われている感覚から抜け出せない・・」という場合は、

「終わらなかったらどうしよう」

「期待に応えられなかったらどうしよう」

「うまくいかなかったらどうしょう」

こんな不安や怖さが根っこにないかな・・と自分を見つめ直してみることも大切です。

あなたの場合は、

このような不安や怖さはありませんか・・？

このような不安や怖さをゆるめてあげることで、

時間に追われるストレスが一気に軽くなることがあります。

また、

「時間に追われている」という言葉は、

あなたに「終わらさなければならない課題」があり、

時間に制限があるために急ぐ必要がある・・

といった状態で使われることが多いと思います。

しかし実際には「時間」は

あなたを追いかけているわけではないですよね・・？

時間は昨日も今日も、

いつも通り変わらずに流れていて、

あなたを特別に追いかけているわけではないのではないでしょうか。

「時間に追われる」

そんなふうに「時間」を擬人化させて表現すると、

あたかも追いかけられているような感覚になってしまいますが、

もしかしたら実際は

時間に対してたくさん過ぎることを抱えていて、

そのことによりプレッシャーが生じていて、

不安や焦りを感じている・・

そんな状態なのかもしれません。

私たちがいつの間にか持っている考え方や価値観、

ものの見方は、

私たちの毎日に大きな影響を与えます。

それらが変わるだけでものごとの見え方は変わり、

感じ方も変わり、

生活や生き方も変化することがあります。

私がカウンセリングの際に大切にしている

「心を癒し、思考を整える」

もここに繋がります。

忙しい毎日だと、

自分自身の考え方やものの見方に意識を向けることはなかなか無いかもしれませんが、

元をたどればここに原因があることもあるのです。

自分自身と向き合う時間を作り、

不安や怖さをゆるめ、考え方を見直すことも大切ですよ。