子育てがつらい
「子どもに対して怒ってばかり。
イライラが我慢できなくて、大声で怒鳴ってしまう。
厳しい口調で子どもを強く責めてしまう。
怒鳴ったり、
必要以上に子どもを責めたりすることが
子どもにとって良くないのはわかっている。
だって、自分も同じように
たくさん怒鳴られて、責められて育ったから。
だから、
そのつらさや悲しさがわかるから、
『私は同じことはしない』
そう心に決めたのに・・!
結局、親と同じようなことをしている自分がいる」
「私が怒鳴ると、
子どもは私の顔色をうかがう。
その様子を見ると
胸が苦しくなる。
『こんなことをさせたいわけじゃないのに』
イライラや罪悪感で心がいっぱいになって、
感情と行動のコントロールができなくなってしまう。
そしていつも後になって、
『私はひどい母親だ』
『だめな親で申し訳ない』
と落ち込んで、
自分が嫌で仕方なくなってしまう。
子育てがつらい。
苦しい。
もう、どうしたらいいのかわからない」
こんな状況になっていませんか・・?
子育て、大変ですよね。
自分のことは二の次にして
子どものことを考えて、
毎日お世話をして、
ゆっくり休める時間も取れなくて。
ただでさえ大変な子育てなのに、
実はアダルトチルドレンさんの場合は
さらにつらくなってしまうことが多いです。
アダルトチルドレンさんの子育てのつらさ
まず「アダルトチルドレン」とは、
「機能不全家庭で育ち、
その影響を大人になった後も抱え続けている人」のことをいいます。
私たちにとって、
育った環境の影響は非常に大きいです。
アダルトチルドレンさんの心の傷や生きづらさはとても深く、
大人になってもなお、悩まされている方は少なくありません。
子育て中のアダルトチルドレンさんからは、
「『自分が親や家族からされてつらかったことは
自分は絶対にやらない』
そう強く決めたのに、
どうしてもうまくいかなくて、
同じことを繰り返してしまう・・」
このようなご相談を本当によくお聞きします。
実は私も同じで、
『絶対に私は同じことをしない!』
と決めたのに、
イライラしたり、
子どもを怒鳴ってしまったりしていた過去があります。
「考えていること」と「感情」が一致しなくて、
子どもに思うように接することができない日々がたくさんありました。
我慢が足りないの?
私は当時、
必死でイライラを我慢しようとしていました。
そして、ご相談者さまからも
「私の我慢が足りないから・・」
という言葉をお聞きします。
私も同じように思っていたから、
ご相談者さまの気持ちが痛いほど伝わってきます。
きっと今まで、
一生懸命に気持ちを抑えようと頑張ってきたんですよね。
だけど、
まるで火山が突然噴火するように、
自分を抑えることができないまま
怒りに飲み込まれてしまう・・
切ないですよね(T_T)
その「イライラ」「怒り」。
もしかしたら、
あなたの我慢や忍耐が足りないのではなく、
あなたの育った環境が関係していて、
きちんと向き合うことが大切とは考えられないでしょうか?
*HSPママさんはこちらも参考になるかもしれません↓
アダルトチルドレンさんの子育てがつらくなってしまう理由
アダルトチルドレンさんの子育てがつらくなってしまうのは、
ちゃんと理由があります。
今回は4つの視点から書いてみようと思います。
①「自分がされていない子育て」に取り組むことの大変さ
『自分が親からされてつらかったことは
子どもには絶対しない』
そう心に決めること、
それはとても素晴らしいことです。
しかし、大変さもあるのですよね。
というのも、多くの場合、
自分がよく知っているのは
「自分が体験した子育て」です。
他の子育ては
経験したことがない方がほとんどですよね。
そうすると、
「こうしたら良くない」
ということはよく知っていても、
どうしたら「良い子育て」になるのかはわからないのです。
ゼロから作り上げるのは
本当に大変なことです。
ネットで調べたり、
育児書を読んだり・・
だけど、
「書いてある通りにいかないこともある」のが子育てなんですよね。
何が正解かわからなかったり、
具体的な加減がわからなかったりすることもあるでしょう。
私自身もそうでしたが、
自分が経験していない子育てを試行錯誤で行い、
ゼロから築いていくことは
非常にエネルギーと時間を使います。
「自分がされた子育て」と「目指している子育て」が大きく違うほど、
その大変さも大きくなるのではないでしょうか。
②人に相談したり、頼んだりすることが苦手
アダルトチルドレンさんの場合、
人に相談したり、頼ったりすることが苦手な方も多いです。
・人との距離感がわからない。
・ママ友と関係を築くことが難しい。
・人に何かを聞いたり、頼みごとをするのに抵抗がある。
・何事も完璧を目指してしまう。
・頑張り過ぎてしまう。
このようなことはないでしょうか。
このような生きづらさから、
周りに助けを求めることが難しくなり、
自分が頑張るしかなくなってしまうようなこともあります。
あなたは今、頼れる人はいますか?
ひとりで頑張っていませんか?
③実の親に頼れない
また、実の親に頼れない状況の方もいらっしゃるでしょう。
私自身も、親に相談したり、
援助をお願いすることができない状況で子育てをしました。
毎日の身体的疲労、
試行錯誤の子育て、
母としてのプレッシャー、不安、焦りなど・・
もう、本当に大変でした・・(T_T)
「こんな時、どうしたらいいんだろう?」
「これで合っているのかな?」
こんな質問を親に聞くことができない、
それだけでも子育てママにとって大きな負担だと思いますよ。
④「自分がしてもらえなかったこと」を子どもにすることへの抵抗
それから、
アダルトチルドレンさんは心に深い傷があります。
「わかってもらえずに怒られた」
「怒鳴られたり、叩かれたりした」
「優しくしてもらえなかった」
このような心の傷がそのままになっている状態だと、
子どもに優しくしたり、
おおらかに接してあげようとした時に
非常に抵抗を感じてしまうことがあります。
たとえば、
親から
「すごいね」
と言ってほしかったのに、
全然言ってもらえなかった。
こんなつらい過去の気持ちが、今もあなたを苦しくさせている場合。
子どもに対して素直に
「すごいね」
と言おうとすると、
心の奥がモヤモヤしたり、
イライラしたり、
過去の自分の記憶が思い出されたりして、
すごく葛藤してしまうことがあります。
自分の心の中の「モヤモヤ」が
そのままになっているからですね。
アダルトチルドレンママにとって、
「自分がしてもらえなかったこと」を子どもにするということが
大きな壁になってしまうことは少なくありません。
アダルトチルドレンさんはこの他にも、
さまざまな生きづらさを持っていることが多いです。
そのため、
子育て中のアダルトチルドレンさんは、
人間関係の問題など、
実際はもっといろいろなことに悩まれている場合が多いのではないでしょうか。
では、
『自分の親と同じことはしない!』
と考えているアダルトチルドレンのママはどうしたらいいのでしょうか?
ふたつ、大事なことをお伝えします。
1.自分の心を整え、癒すこと
まずは、
あなたの心の中にある思いを
少しずつでいいので整理して、
癒していきましょう。
もしも心の中に「感情の箱」があったとしたら、
今のあなたの状態は
いろいろな感情が「心の箱」からあふれているような状態かもしれません。
あふれ出しているものを
箱の中に押し込めようとするのは大変なことです。
箱の容量は決まっていますから、
押し込めようとしても全部入らないこともあるでしょう。
そもそも、
押し込めようとすることにもエネルギーを使います。
あふれているものは押し込めようとするのではなく、
言葉にしながら優しく手に取って、
外に出したり、整理したりしながら、
押し込める必要のない状態にしてあげること。
きっとその方が、
感情が落ち着いたり、
物事を冷静に見たりできるようになって、
おだやかな気持ちで子育てができるのではないでしょうか。
2.考え方を整えること
相談室そらでは、
「心を整えて癒す」だけでなく、
あなたの中にある「どこかで作られた考え方」を見直し、
「あなたにとってより良い考え方」に置き換えていくことも大切にしています。
というのも、
心がおだやかになったとしても、
もしもその後に何かが起こり、
その出来事を以前と同じ視点でとらえていたら、
また、心が乱されてしまうことがあるからです。
前と同じ感情になり、
前と同じことをして、
「またやってしまった・・」
と落ち込む・・
それはつらいですよね(T_T)
だから、考え方を整えること。
これは心をおだやかな状態を維持することにもつながります。
*相談室そらでは「個別講座」も開いています↓
心を癒したり、
考え方を整えたりしていくと、
今はイライラして仕方のない子どもの言動も、
「自然に」少し違った視点でとらえることができるかもしれません。
この「自然に」というのはひとつのポイントです。
無理に感情を我慢するのは苦しいですよね。
子育てという大変なお仕事をされているからこそ、
自然に、無理なく、が良いと思います。
実際に、
「不思議とイライラしなくなって、
子どもに優しく接することができるようになった」
と教えてくださるご相談者さまは多いです。
そして、そんなお母さんの変化とともに、
お子さんも変化して、
より良い親子関係になったりします(^-^)
あなたが目指したい子育ては、
このような変化の先にあるのではないでしょうか。
アダルトチルドレンさんのように
過去の体験による生きづらさのある方にとって
子育てはとても大変なお仕事です。
だけど、
過去がつらかった分、
たくさんの感動がある子育てになる可能性もあります。
これは本当です。
私自身もそうなのですから。
あなたとお子さん、両方がしあわせになるような
【あなたの子育て】を
ぜひ築いていきましょう。
どうしたらいいかわからないとき、
つらいと感じるときはいつでもご連絡ください。
あなたの大切な子育て、
お手伝いさせていただきます。