あなたの人間関係のパターンは？

このようなご相談はとても多いです。

私自身も昔は、このようなことを何回も繰り返していました。


そのうち、周りの人を信用することができなくなり、

「ひとりでいる方がマシ」と考えていたこともあります。


でも、頼れなくてつらくなったり、寂しかったりするんですよね・・



だからまた頑張ってみるけど、

また同じようなパターンで悲しくなる・・


あなたは場合はどうでしょうか？

今回のコラムはこのような人間関係の問題に対して、

『人の選び方』『人を選ぶ基準』という視点から書いてみたいと思います。

人の選び方が人生に与える影響

まず、人の選び方は、人生にどのような影響を与えるのか考えてみましょう。

良い関係を築ける人を選んでいる場合

自分にとって良い関係を築ける人を選んでいる場合、

その人たちはあなたにとって支えとなります。


困ったことがあったら聞いたり、

たわいのない話をしてリフレッシュをしたり、

あなたの心のプラスになるような気付きをもらったり・・

あなたが人生をより良く過ごすための支えとなり、

あなた自身の成長にも繋がることでしょう。

良い関係を築けない人を選んでいる場合

一方、良い関係を築けない人を選んでしまっている場合はどうでしょうか。


我慢したり、イライラしたり、傷ついたり・・

人間関係のトラブルに巻き込まれてしてしまうこともあるかもしれません。

人生を楽しく生きることを邪魔してしまう壁になったり、

あなた自身の成長を妨げてしまったりする可能性もあるでしょう。

自分にとってプラスとなる良い人間関係の中で過ごした365日。

ストレスや足かせとなるような人間関係の中で過ごした365日。


1年間だけでも大きな差が出るのに、

それらが何年も続いたとしたらどうでしょうか・・？

ストレス、自分自身の成長、幸福度、

どれをとっても大きな違いが出てくるのがわかると思います。


人の選び方は、人生に大きな影響を与えます。


自分がしあわせになる人の選び方をしていると、自然と充実した毎日になり、

心も体もしあわせな人生へと繋がっていきます。

育った環境が「人の選び方」に与える影響

では、あなたはどんな人の選び方をしていますか？

あなたはどうして、その選び方をしているのでしょうか？


人を選ぶ基準は人それぞれ異なります。

その理由のひとつは、『育った環境が違うから』です。

育った環境は、私たちが思っている以上に、人を選ぶ際に大きな影響を与えます。

同属性の法則とは

私たちは自分と似た部分がある人、

自分と共通点が多い人を自然と選びやすい傾向があります（同属性の法則）。

「物事のとらえ方」や「考え方」、「価値観」も例外ではありません。

「その気持ち、わかる～！」

こんなふうに思い、親近感が湧いたことはありませんか？

そして、この「物事のとらえ方」や「考え方」、「価値観」は、

私たちが育つ過程でどんな経験をしてきたのか？ということの影響を受けます。


つまり私たちは、

経験によりいつのまにか作られた「物事のとらえ方」や「考え方」、「価値観」が自分と似たような人に親近感を感じ、

いつのまにか選んでいる可能性があるのです。

子どもの頃のあなたの人間関係は？

また、子どもの頃はスポンジのようにさまざまなことを吸収し、学びます。

子どもの頃に体験した人間関係は、あなたの中で

「人間関係は、こういうもの」という基準になります。


そして、それが基準であるために、

大人になった後も同じようなパターンを繰り返しやすくなることがあります。

子どもの頃に良好な関係の中で過ごした場合は、

その後も同じような、自分を助けてくれる人や心地よい人、お互いに成長しあえる人を自然と選んだりします。


「お父さんがとても優しい人で、

その娘さんも同じような、お父さんに似た優しい人を選ぶ」

ということは良くあることです。

一方で、つらい中で過ごした人も、その関係がその人の中に深く刻まれますから、

大人になった後も同じような人に意識が向き、選んでしまうことがあります。

この場合も、

「お父さんは否定的で家事もしないし、

子どもへの関わりもまったくない人だった。

そして今の夫もまた、同じような感じだ・・」

こんなケースも少なくありません。

信頼感への影響

そして、育った環境は

「その人が他人をどのくらい信頼できるか？」

ということにも大きく繋がります。


安定した環境で、信頼できる人とともに育った場合は、

人を選ぶ際にも「この人は信頼できるのか？」という観点から見ることができます。


だけど、信頼できない環境で育った場合は、

そもそも「信頼できる人」がどんな人なのかわかりません。


そのため、信頼できない人に近寄ってしまい、

裏切られて、傷ついて・・


こんなことを繰り返してしまうことがあります。



このように、育った環境は人間関係の築き方や人の選び方に深く影響を与えます。

自分がしあわせになれない人間関係は、

悪循環を繰り返して、大きなストレスになったり、自己否定に繋がったりしてしまうこともあります。


では、どんな「人の選び方」をしたら、

もっと豊かに生きることができるのでしょうか？

こんな人に近づいていませんか？

まずは「こんな人に無意識的に近づいて、つらくなっていないかな？」という例を6つお伝えします。

自分自身の人間関係を振り返ってみてくださいね。

①常に否定的な人

あなたが何かを言っても、常に否定的に応える人はいませんか？

自分の好きなことややりたいこと、

自分の気持ちや考えなどに対して、

いつも否定的に言われるとつらくなってしまいますよね。

②常に不満のある人

常に何かに不満を持っていて、

愚痴が途切れないような人もいます。

愚痴を言うこと自体が悪いわけではありませんが、

あなたが愚痴を聞きたくない時も我慢して聞かなければならなかったり、

楽しい話ができない関係だったりすると、あなたのストレスになってしまうこともあるでしょう。

③他者の失敗や悪口を話題にする人

だれかの失敗や、だれかの苦手なこと、

だれかの悪口など・・

このような話は、いつのまにか他者を傷つけていることもあるでしょうし、

人間関係のトラブルを招くこともあります。


このような話題に対してあなた自身が良い気持ちにならないなら、

あなたにとってはプラスにならない関係かもしれません。

④嫉妬心にあふれている人

他人の成功やしあわせに対して一緒に喜ぶことができず、

嫉妬心をあからさまに表現したり、

不機嫌になったり、足を引っ張ろうとしたり・・


妬みや嫉み（そねみ）にあふれた人は周りにいませんか？

⑤自分の利益がとにかく優先

自分の利益や欲を常に優先して、

周りの人の気持ちや状況を無視してしまうような人はいませんか？

このような人につい引っ張られてしまうこともあるかもしれませんが、

あまり共感をしてもらえなかったり、

振り回されてしまったりすることがあるので気を付けた方が良いでしょう。

⑥信頼に欠ける人

最後は「信頼に欠ける人」です。

約束を守らなかったり、嘘をつかれたり、

表裏が激しかったり・・

このような場合、

もしもあなたが困った時に頼ることができなかったり、

裏切られてしまったりして、失望感に繋がってしまうことがあります。


では、どんな人を選んだら良いのでしょうか？

3つお伝えします。

①肯定的で支え合える人

まずひとつめは、肯定的でお互いに支え合える人です。

物事をポジティブに受け取ることができて、

困った時はお互いに励まし合ったり、支え合ったりできる、

このような人だと、心が元気になったり、安心感に繋がったりします。

②価値観の近い人

価値観は人それぞれです。

完全に同じ人はいないかもしれませんが、

あまりに違い過ぎると共感してもらえなかったり、

ストレスに繋がったりすることもあるでしょう。

お互いに共感し合える、理解し合える、そんな関係だと良いですね。

③信頼できる人

こちらも最後は「信頼性」です。

あなたが「信頼できる」と思えるかどうか？これはとても大切です。


思っていることを言えたり、

気を張らずに一緒に過ごせたり、

つらい時は弱音を吐けたり・・


そんな信頼できる人が少しでもいいので周りにいたら、

心は楽になるのではないでしょうか。



人それぞれの状況により一概に言えない部分もありますが、

自分に合わない人、近づくとつらくなる人との関わりはできるだけ減らして、

自分がしあわせになる人を選び、良い人間関係を作っていくと、

心も体も楽な毎日に繋がると思いますよ。



とはいえ、人間関係の築き方は育った環境の影響も受けていて、

自分の中では「当たり前になっている」ことも多いです。


「自分の場合はどうなのか」とよくわからないこともあると思います。

また、すぐに変えることが難しい場合もあるでしょう。


「今がつらい」

「どうしたらいいのかわからない」

という場合はいつでもご連絡ください。


「人の選び方」を変えるだけで、大きく人生が変わることもありますよ。