HSPさんは、いろいろなことを考えている

思っていることがあるけど、
「これを言ったら、相手は不快に思わないかな?」
といろいろ考えてしまう。
相手の機嫌が悪い時、
「私、何かしたかな」
「もしかしたら、私の態度が良くなかったのかな」
などと、気になって頭から離れない。
考え過ぎて、大事な決断ができない。
ぐるぐる考えてしまうから、決めるのが苦手。
このようなことはないでしょうか?
心の中はまわりから見えないけど、
HSPさんは、本当にいろいろなことを考えているんですよね。
考え過ぎて、まとまらなくて、
発言ができなくて、
「ちゃんと考えて!」
そんなふうに「考えていない」とみなされて、
悲しい言葉を言われてしまうこともあるかもしれません。
周りの人に理解してもらうのが難しいこともあるんですよね(T_T)
ちなみに今、例にあげたことはすべて、
私自身が経験したことです。
ですので、同様のお話をご相談者さまからお聞きするときはいつも、
「私もよくわかるよ~!」
と深く頷きながら聞かせていただいています。
HSPの特徴

このように、
HSPは深く考える傾向が強い気質です。
ひとつの事柄に対して、さまざまな側面から考えたり、予想したり、
または、深く掘り下げたりすることを
無意識的に行っていることが多いのではないでしょうか。
少し説明をさせていただくと、
HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、
心理学者エレイン・N・アーロンが提唱した概念です。
生まれつき感受性が強く、深く考える傾向があります。
ほかにも、
- 共感力が強い。
- まわりの人の感情や場の雰囲気を自然と察することができる。
- 光や音、香りなどに敏感。
- 環境の小さな変化にも気付きやすい。
などの特徴があります。
私自身もHSPで、このような傾向を持っています。
考え過ぎによる疲れや、「神経質」「気にしなくていい」という周りからの言葉

HSPさんの特徴である「深く考える」。
これは長所でもあるのですが、
深く考えてばかりいると、どうしても疲れてしまうこともあると思います。
頭も心も疲弊してきますよね…(T_T)
また、まわりの人から、
「そんなこと気にしなくていい」
「考え過ぎ」
「神経質だよ」
こんな言葉をかけられてしまうこともあるかもしれません。
考えることに疲れたり、
「神経質」と言われたりして、
「もう、いろいろ考えるのはやめよう!」
そんなふうに決めたと教えてくださるHSPさんも少なくありません。
それでも考えてしまうのが、HSPさんの気質

しかし…
「どうしても考えてしまうんです…」
実は、このようなご相談はよくあるのです。
「考えるのをやめよう!」
「気にするのをやめよう!」
そう思っても、
つい考えてしまうのがHSPさんなんですよね。
じゃぁ、どうすることもできないの!?
疲れることから抜け出せないの!?
そんなふうに思うかもしれませんが、
向き合い方を少し変えるだけで、
「考え過ぎ」を減らせることは実はたくさんあります。
あなたが考え過ぎてしまう時を振り返ってみて

まず、
ちょっと自分のことを振り返ってみてくださいね。
あなたが考え過ぎて疲れてしまう時。
その時、
あなたの心の中には「不安」がありませんか…?
「不安」は私たちの自然な感情のひとつですが、
この「不安」があると、
ついあれこれ考え過ぎてしまいます。
あなたも経験がありませんか?
不安で、心配で、
思考が止まらなかったこと。
私はたくさんありますよ(^-^;
たとえば、
「これを言ったらどう思われるかな」
「嫌われないかな」
「変に思われないかな」
そんなふうに、ぐるぐる考えてしまうときは、
嫌われることや、変に思われることに対する「不安」があることが多いです。
「不安」があるから、
心配であれこれ考えてしまうのですね。
「HSPだから仕方ないよね」と諦めて終わらせずに

ということは…
「不安」が少なくなれば、
あれこれ考え過ぎてしまうことも減る。
そんなふうに考えられないでしょうか?
実際、
「不安」と「考え過ぎ」の関係は、
心理学分野でよく研究されています。
「不安」と「考え過ぎ」、
お互いに影響し合っているのですね。
もし、
あなたの中に強い「不安」があるなら、
HSP気質に加えて、
その「不安」が「考え過ぎ」を助長しているのではないでしょうか?
「考え過ぎて疲れてしまうけど、HSPだから仕方ないよね」
そんなふうに諦めて終わらせずに、
「不安」を軽くする取り組みを行うこと。
それにより、
HSPさんであっても「考え過ぎ」を減らせる可能性はあるのです。
あなたの心に意識を向けてみて

「不安」を軽くするために――
まずは自分自身に、
「不安なこと、あるかな?」
と優しく問いかけてみてください。
「不安」はあまり触れたくないものかもしれません。
でも、ずっと触れないようにしていると、
自分で気付きづらくなり、
得体の知れない思いに振り回されてしまうことがあります。
これは、
過去につらい体験をしてきた方に多いです。
まずは、自分の気持ちに意識を向けてみて、
「不安」に気付くことから始めましょう。
体に意識を向けてみる

また、
体のサインに注目するのも有効な方法です。
- 呼吸が浅い
- 動悸がする
- 肩や首がこる
- 胸がざわざわする
- 胃腸の調子が悪い、など
不安のサインは、
実は体にしっかりとあらわれていることも多いです。
体はとても、素直なんですよね。
ぜひ、あなたの体にも意識を向けてみてくださいね。
言葉にしてみる

また、多くの人にとって大切なのが、
「言葉にすること」でしょう。
言葉にすることにより、
不安は「モヤモヤしたもの」から「具体的な形」へと変わり、
客観視できるようになります。
その結果、気持ちが整理されて、
心が軽くなることもあるでしょう。
言葉にするには、
ただただ、心に浮かんでいることをそのまま書き出すのがおすすめです。
私も数え切れないほどやりました。
たとえば
「明日、仕事に行くのが嫌だな」
「注意されたらどうしよう」
こんな感じで、頭の中に浮かぶままに書き出していきます。
感情を吐き出すことにもつながり、
心が落ち着くこともあるでしょう。
ひとりで悩み続けるより、ずっといい

「言葉にしても、あまり変わらなかった」
と教えてくださる方も、
カウンセリングに来られて新たな発見をする方はとても多いです。
不安を抱えながら、
ぐるぐると考え過ぎてしまうのは
とてもつらいし、疲れますよね。
ひとりで悩み続けるより、ずっといいですから、
「うまくできなかった」
「変わらなかった」
という方は、一度いっしょにお話してみましょう。
ていねいにお話を聞かせていただきます。
つらい経験をしてきていませんか?

もうひとつ、
「不安」を減らすために大事なことをお伝えします。
「不安」は気質だけでなく、
・これまでどのような経験をしてきたか?
・どのような考え方が作られてきたか?
これらも大きく関係しています。
そのため、
過去に傷ついた体験のある方や、
複雑な環境で育った方などは、
不安を減らすために「心」と「考え方」にアプローチすることが必要な場合もあります。
特に、
つらい思いをした経験のあるHSPさんは、
このような取り組みが効果的なことが多いです。
【「心」を癒し、「思考」を整える】
これは、相談室そらで行っている支援方法です。
さまざまなことを抱えていらっしゃる方は、
きちんと根っこから改善していくことが大切ですよ。
HSPの長所を活かし、あなたらしく、おだやかに生きるために

HSPさんは、
「考える力がある」気質であり、
それが長所のひとつでもあります。
人より深く物事をとらえられるからこそ、
相手の気持ちをていねいに想像できるのです。
人間関係を円滑にしたり、
リスク管理をすることも得意かもしれません。
とても素晴らしい力だと思います。
でも、その「考える力」が裏目に出てしまうと、
ぐるぐると考え過ぎて、心が疲れてしまうこともあります。
せっかく素敵な力があるのに、
もったいないことだと思います。
だから、
あなたのHSPの長所を活かすためにも、
あなたがあなたらしく、おだやかに生きるためにも、
「不安」を減らし、解消させていくことを大事にしてくださいね。


