同じことを繰り返してしまう・・

「仕事でわからないことがあった。
『上司に聞いてみよう』と思ったけど、
今日は忙しくて機嫌が悪そう・・
イライラしているのがわかる。
『あとで聞こうかな・・』
そう考え直して、
他の仕事をやることにした。
しばらくして上司の方へ行くと、
楽しそうに同僚と話をして盛り上がっている。
『今質問すると、この雰囲気を壊しちゃうかな』
そう思って、また他の仕事をすることにした。
・
・
・
しばらくすると上司がやってきた。
進捗状況を聞かれたから
『わからない部分があるので、まだ・・』
と答えると
『どうして、わからないことをそのままにしておくんだ!』
と怒られてしまった・・
『聞こうとしたけど・・』
とは言えず、
『すみません・・』
と謝った。

悲しさと後悔と、
『どうして自分はいつもこうなんだろう・・』
というやりきれない気持ちでいっぱいになってしまった・・」
このようなこと、ありませんか・・?
本当はわからないことを聞こうとしたり、
状況を察して
聞くのは後にしようと考えたりしていたんですよね。
だけど、
自分の考えの経緯や気遣いはわかってもらえずに
怒られる・・
これでは悲しくなるし、
疲れてしまいますよね・・
気にしすぎなの?考えすぎなの?

このようなことを友人や同僚に相談をしたら
「気にしすぎだよ」
「そんなこと考えなくていいんだよ」
こんなふうに言われてしまった経験はないでしょうか?
実は私自身、このようなことが小さい頃からありました。
何も考えていないわけではなく、
相手の想像よりもずっと色々な考えを巡らせていて、
さまざまなことを配慮して判断をしているのですが、
悲しいことに
「何もやっていない」
「遅い」
と評価されてしまったり・・
考えていたことを伝えても、
「余計なことを考えている」
「気にしすぎ!」
とバッサリ言われてしまったり・・
自分の感覚や考え、
気がかりな気持ちをわかってもらえないのは
傷つきますよね・・

こんなことが続くと、
「自分がおかしいのかな?」
「自分が悪いのかな?」
と感じてしまいやすくなります。
そして、
「気にしないようにしよう」
「周りの人と同じようにしなきゃ」
とさらにストレスが増えてしまうこともあります。
あなたはどうでしょうか・・?
「気にしないようにしよう!」とするけど・・

私の所には
「『気にしないようにしよう!』
と思っているのに気になってしまう・・」
「『考えすぎないようにしよう!』
と思っているのに、いろいろなことをつい考えてしまう・・」
そんな声が多く聞かれます。
そうなんですよね、
「気にしないようにしよう」
「考えすぎないようにしよう」
というのは、
なかなか難しいですよね・・

「気にしないようにしよう!」と考えるほどに、
心の中では
【気になる!】と
【気にしちゃだめ!】
がぶつかり合っていませんか?
それは、
おだやかな心の状態とは程遠く、
ふたつの気持ちが戦っているような状態。
とてもストレスではないでしょうか。
ちょっと考えてみてくださいね。
そもそもあなたの場合は
どうしてそんなに気になってしまうのでしょうか・・?
HSPだから気になるの?
HSPとは

HSPとは「Highly Sensitive Person」の略で、
高い感受性や共感力を持つ気質の人のことです。
HSPさんは5人に1人くらいの割合でいると言われていて、
「敏感な気質を持つ人」
「繊細さん」
などと言われることもあります。
HSPさんはその気質ゆえに
疲れやすかったり、
周りの人の感情をもらってしまったりすることが多いです。
HSP気質だから、気にしすぎるの?

HSPさんには
小さな変化に気付いたり、
ひとつのことについて深く考えたりする特徴があります。
あなたは、
人が気付かないような部分に気付いたり、
あれこれと長く考えたりすることはありませんか?
もし、HSPの気質に思い当たるような部分が多かったら、
あなたが気になったり、考えたりしてしまうのは
HSP気質の影響があるからかもしれません。
育った環境の影響は受けていない・・?

また、気にしすぎてしまうのは
育った環境の影響を受けていることもあります。
たとえば子ども時代、
親がすぐに不機嫌になったり、
親の気分によって怒られたりしていた場合。
子どもだったら、親が不機嫌になるのも、
怒られるのも嫌ですよね・・

だから子どもは
そのような状況が起こらないように、
親の顔色に注意を払うようになります。
そして、
「今は話しかけても大丈夫かな・・?」
「親がイライラしないように、手伝いをしなきゃ・・」
こんなふうに
あれこれと考えるようになってしまうのです。
「三つ子の魂百まで」と言うように、
子ども時代に学んだことは
大人になった後も思考の奥深くに残ります。
その人にとってプラスになることならいいのですが、
マイナスになることであっても
その人の人生にずっと
大きな影響を与え続けてしまうのです。
根本的な解消が大切

このように、
「気にしすぎてしまう」
「考えすぎてしまう」
という根っこには、
その人の気質や経験してきたことが関係している場合が多いです。
そのため、
「気にしないようにしよう!」
と頑張っていても、
「あなたの場合は、どうして気になってしまうのか?」
という本質的なことが見えてこなくて、
根本的な問題解消にはならないことが多いです。
だから、同じことの繰り返しになってしまうんですよね・・
では、
「気にしすぎてしまう」「考えすぎてしまう」という人は
どうしたらいいのでしょうか?
あなたの感覚を大切にしてくれる人はいますか?

まず、あなたのまわりには
あなたの感覚や考えを大切にしてくれる人はいますか?
「伝わらない・・」
「わかってもらえない・・」
というのは傷つきますよね。
「考えなくていい」
と自分の考えや気持ちを否定されるのも
嫌な気持ちになりますよね。
そんなときに、
あなたのことをわかってくれる人がいたらどうでしょうか・・?

お友達や家族、
同じような気質を持っている人でも構いません、
あなたの感覚を大切にしてくれる人に
思っていることや考えていることを伝えて
『わかってもらう』ということ。
実はこれは
とても大切なことなのです。
ひとりで考えていると
「自分はおかしいのかな・・」
「自分はダメなのかな・・」
と自分をどんどん追い込んでしまいかねません。
また、育った環境により作られてしまった思考によって、
さらにつらくなってしまうこともあるでしょう。
私の所に連絡をくださっても大丈夫です、
あなたの感じていることを教えてくださいね。
根本的な問題解消に向けて

あなたの気持ちや考えを理解してもらった上で、
「あなたの場合は
根っこから問題を解消するためには
どうしたらいいのかな?」
と考えていくことが大切です。
あなたがもっと楽に生きるためには
どうしたらいいのでしょう?
あなたに合った方法で
必要な部分は改善していくのが一番です。
相談室そらでは、
「あなたの『気にしすぎてしまう』『考えすぎてしまう』はどこから来るのかな・・?」
「どうしたらいいのかな・・?」
ということを、あなたに合わせてお話しています。