「自分の気持ちがわからない」と感じることはありませんか?

自分がどう感じているのかわからない。
まわりの人に合わせ過ぎて、
どれが『本当の自分』かわからない。
このように感じることはありませんか?
また、
「『心の声』を聞こう」と本で読んだけど、
そもそも「『心の声』を聴く」がわからない。
こんなふうに考えることはないでしょうか?
もしかしたらそれは、
「心の声」が聞こえづらくなっているのかもしれません。
今回は、
「自分の気持ちがわからない」と感じている方へ、
「心の声を聞く」ためにはどうしたらいいのか、
お伝えしていきたいと思います。
「心の声」とは?

まず、「心の声」とは何でしょうか?
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それは、
・「嬉しい」
・「楽しい」
・「幸せだ」
・「悲しい」
・「腹が立つ」
といった感情や、
・「○○がやりたい」
・「○○をやりたくない」
・「○○になりたい」
・「○○がほしい」
といった、願望や気持ちのことです。
「自分の気持ちがわからない」
というのは、
このような「心の声」が聞こえなくなっていたり、
複数の心の声があって、
どれが本当の気持ちなのかわからない・・
そんな状態ではないでしょうか。
このコラムでは、
「心の声」が聞こえなくなっている場合についてお伝えしていきます。
*こちらも参考にしてくださいね↓
幼いころは「心の声」が聞こえていた

だれでも幼いころには、
自然と「心の声」を聞き取ることができていました。
たとえば、
あかちゃんは泣くことで
「嫌だ!」
「怖い!」
といった気持ちを伝えます。
それは、
「心の声」をちゃんと感じ取って、
その「心の声」を表現しているのですよね。
その後、
発達にともない、
「あのおもちゃがほしい」
「これは食べたくない」
といった具体的な思いを
「言葉」で伝えるようになります。
感じ取った「心の声」を、
「言葉」を使って表現できるようになったのですね。
このように、
子どものころはちゃんと、
「心の声」を感じて、
そのままの気持ちを素直に外に出すことができていたはず。
きっとあなたも、
そうしていたのではないでしょうか。
ではなぜ、
小さな子どものころは感じ取れていたはずの「心の声」が
わからなくなってしまったのでしょう?
なぜ「自分の気持ちがわからない」になってしまったの?

なぜ成長するにつれて
「自分の気持ちがわからない」と感じるようになってしまったのか・・
その原因の多くは、
育った環境にあります。
たとえば、子どもの頃に嫌なことがあり、
親に伝えたとします。
「それは悲しかったね」
「嫌だったね」
そんなふうに気持ちを受け止めてもらえる環境で育つと、
子どもは、
「悲しい」
「嫌だ」
といった感情を表す言葉を学びながら、
自分の感情をすなおに認められるようになります。
さらに、
「気持ちは口に出していいんだ」
と学んでいきます。
自分の感情を確認し、認めて、
言葉にすることができるようになるのです。
自分の気持ちを認めてもらえないと・・

では、
嫌なことを伝えたときに、
たとえばこんな対応をされたらどうでしょうか?
「そんなことを言うなんて、
あなたは弱い子ね」
「だからダメなんだよ」
「・・・」
(無視をされたり、不機嫌になったりする)
どれも切ないですよね・・
もし、
せっかく伝えたのに、気持ちを認めてもらえなかったり、
人格否定のような言葉をかけられたり、
不機嫌になってしまったり、
こんなことが繰り返されると、
子どもは、
「こんな感情は持っちゃいけないんだ」
「気持ちを伝えるのはやめたほうがいい」
そんなふうに考えてしまうようになり、
その結果、
本当は感じている「ありのままの気持ち」を無かったことにしたり、
「本当の気持ち」を
自分で否定したりするようになってしまいます。
そして、
そのような状態が続くことで、
「心の声」がわからなくなってしまうのです。
心に「ふた」をしてしまう理由

もしかしたらあなたの場合も、
「自分の気持ちがわからない」のは、
なにかしらの
「心に『ふた』をして
感情を閉じ込めなければならない状況」が
あったからではないでしょうか。
「相談室そら」に来られる方も
「気持ちを隠さないと傷つく」
「感情を抑えないと、
良くないことが起きる」
といった環境で育った方が多いように感じます。
このような「育った環境」の影響は
大人になってからも続きます。
そのため、
大人になった後も「生きづらさ」 として
抱え続けてしまうこともあります。
*「生きづらさ」については、こちらも参考にしてくださいね↓
「心の声」を聞くために

では、
もう一度「心の声」を聞けるようになるためには
どうしたらよいのでしょうか?
大事なことをひとつお伝えします。
一番大事なのは、
少しずつ自分の気持ちを感じる練習をしていくことです。
無理のない範囲で、
紙に書き出してみるのも良いでしょう。
講座でも詳しくお伝えしています↓
また、
家族や友人、信頼できるカウンセラーなどと
話をしてみるのも良い方法です。
「だれかに話をしてみる」際に大切なのは、
『あなたのことを否定したり、
評価したりする人ではなく、
あなたのありのままの気持ちを受け止めてくれる人 を選ぶこと』。
自分の気持ちを言葉にしていくと、
次第に心の「ふた」が少しずつ開いていきます。
感情を解放すると・・・

心の「ふた」を開け始めると、
閉じ込めていた感情が溢れてくることがあります。
もしかしたら、
その大きさに驚くかもしれません。
だけど、
それは今まで必死に感情を抑えてきたという証拠です。
本当はいろいろな「心の声」が
あったのかもしれません。
心の「ふた」を開けて、
感情を開放する。
そうすることで、
聞こえなくなっている「心の声」も聞こえるようになるかもしれません。
「自分軸の生き方」に変わる

「心の声」を聞けるようになると、
・自分はどんなときにしあわせを感じるのか。
・何に対して悲しみや怒りを感じるのか。
といったことがわかるようになってきます。
そして、
その「心の声」を大事にできるようになると、
「自分はこう感じるから、こうする」
と、自分の気持ちを基準に考えて、
行動できるようになっていきます。
「自分軸の生き方」へと
変わっていくのです。
「自分らしい」生き方のために

「相談室そら」では、
「心の声を聞くこと」を大切にしています。
なぜなら、
「自分らしい、おだやかに生きる」ための土台となるからです。
わからないこと、
気になることなどありましたら、
私もお手伝いします。
心の声を大切に、
「自分らしい生き方」を見つけていきましょう。
*こちらも参考にしてくださいね↓