何がやりたいのかわからない
「〇〇をやったらいいんじゃない？
「○○がぴったりだよ」
そう言われたけど、
なんだかピンとこない。
でも、
何をやりたいかと言われると
わからない。
周りの人は好きなことに向かって進んでいるのに、
自分は止まっていて。
なんだか置いていかれているようで
焦りを感じてしまう。
「やりたいことをやったらいいんだよ」
と人は言うけど、
それがわからない・・
このような状況になっていませんか？
「好きなことがわからない」
「やりたいことがわからない」
本当に、
自分だけ取り残されているようで
切なくなってしまいますよね・・
状況にもよりますが、
アダルトチルドレンさんなど
子ども時代につらい体験をされてきた方の中には、
このような状況になってしまう方がいらっしゃいます。
「アダルトチルドレン」とは、
機能不全家庭で育ったことにより、
十分な愛情や家族のサポートを受けとることができなくて、
大人になってもその影響による
「生きづらさ」を抱えている人のこと。
私自身も元アダルトチルドレンです。
＊アダルトチルドレンについては、
こちらも参考にしてくださいね。
アダルトチルドレンさんは、
進路や仕事選びの際につまづいてしまったり、
「趣味を見つけたらいい」
と言われてもわからなかったり・・
ということがあります。
「どうして自分は・・」
と自分を責めてしまう方もいらっしゃいますが、
アダルトチルドレンさんの場合、
自身の努力が足りないとかではなく、
育った環境による影響が大きく関係しているのです。
アダルトチルドレンだと、どうして「やりたいこと」がわからないの？
アダルトチルドレンさんだと、どうして、
「好きなことがわからない」
「やりたいことがわからない」
といったことが起こるのでしょうか？
よくある2つのケースをお伝えします。
（１）傷ついた体験が「好き」を見えなくしてしまう
あなたは
「否定されるかもしれないから、
言わないでおこう」
「本当の気持ちは黙っておこう」
「お母さんに機嫌よくいてほしいから、
こっちを言おう」
こんなふうに、
自分の気持ちを抑えたり、
無かったことにしなければならなかったことは
ありませんでしたか・・？
アダルトチルドレンさんの場合、
過去に自分の意見や感情を伝えたけど、
否定されたり、
怒られたり、
ばかにされたりしてつらかった・・
このような体験をされている方は少なくありません。
それらは悲しくなるような出来事だったから、
子どもは無意識的に
自分の意見や好きなことは
表現しない方がいい
と考えるようになる場合があります。
それはそうですよね・・
また否定されたり、
ばかにされたりしたら嫌ですよね。
本当は好きだったことを考えたり、
触れたりすることにも抵抗が出てしまい、
「好きなこと」
「やりたいこと」
から距離ができてしまう場合もあります。
このような日々を重ねているうちに・・
本当は大事な「自分の気持ち」が、
しだいに見えなくなってしまうのです。
（２）「完璧に」が「好き」を選べなくしてしまう
また、
アダルトチルドレンさんは
完璧主義の傾向が強い人も多いです。
「間違えないように、完璧に」
「失敗しないように」
「本当に好きなことを選ばなければいけない」
こんなプレッシャーから、
「やりたいことがわからない」
と感じてしまい、
自分の思いを大切にすることや
踏み出すことが難しくなっている場合もあります。
これは先にお伝えしたような
つらい体験に紐づいていることが多いです。
あなたの場合はどうでしょうか？
このような傷ついた体験が背景にある場合は、
「好きなことをやろう！」
「趣味を探そう！」
「行動しよう！」
と思っても、
不安や怖さ、ブレーキになっていることにより、
うまくいかないことも少なくありません。
うまくいかなくて、
「ほかの人と同じようにできない・・」
そんなふうに感じてしまい、
焦りや落胆から、
さらにつらくなってしまうこともあります。
では、
アダルトチルドレンさんのように
過去につらい思いをしたことがあって、
「やりたいことがわからない」
「好きなことがわからない」
という場合はどうしたら良いのでしょうか。
このような場合は、
自分の心のケアを含めたアプローチが大切になります。
このコラムでは3つお話したいと思います。
①心と向き合う時間を持ち、過去の経験を振り返る
まずは、
自分の心とゆっくりと向き合う時間を持ちましょう。
そして、
いつからこのような状態なのか・・？
子どもの頃好きだったことは何だったのか・・？
反対に、
やりたくないことは何だったのか・・？
じっくりと振り返ってみましょう。
ポイントは「焦らないこと」です。
「そうは言っても焦ってしまう！」
という場合は、
私も一緒にあなたの心の整理をお手伝いします。
いつでもご連絡ください。
②心が喜ぶことを見つける
それから、
嬉しくなったり、
ワクワクしたり、
元気になったり・・
そんな「心が喜ぶこと」を見つけていきましょう。
「完璧に『好き』と言えること」
「辞めると言わないこと」
など、厳しい制限はできれば取り払い、
少しでも興味が湧くことや
気になっていることを大事にしてみましょう。
③自己理解を深める
最後は、
自分と向き合う力を育み、
自己理解を深めていくこと。
あなたはどんな考え方をしているのかな・・？
どんなときに、嬉しくなるのかな・・？
あなたの中にある思いは・・？
など、ひとつひとつ、
棚卸しをしながら
自分に対する理解を深めていきましょう。
そのために、
カウンセリングや学びが役に立つこともあります。
＊相談室そらでも講座を開いています↓
はっきりとした「好きなこと」や「やりたいこと」が
すぐに見つからなくても大丈夫。
自分の心と向き合っているうちに、
少しずつ「あなたの道」は見えてくるものです。
今まで自分の気持ちを抑えたり、
後回しにしたりしなければならなかったのなら、
不安や怖さ、ブレーキを外すことも必要になります。
焦らずに、
「あなたの道」を見つけていきましょう。
どうしたらいいかわからない場合は
私もお手伝いさせていただきます。
お気軽にお知らせください。
