子育てがつらい

「子育てがつらい。
疲れてしまう。
子どもの小さな言動にもイライラして、
『子どもだから仕方ない』
『イライラするのは良くない』
とわかっているのに
イライラがあふれてきてしまう。
気持ちが落ち着かない。
私がHSPだから?
それとも努力が足りないの?
これでは子どもにも影響してしまうかもしれない。
どうしたらいいんだろう?」

相談室そらは子育てママさんからのご相談も多いです。
ただでさえ大変な子育てですが、
HSPさんはその気質ゆえに疲れやすいんですよね・・
私自身も、心も体もヘトヘトになっていました。
子育てでHSPさんを疲れさせるのは
まず、どうしてHSPさんだと子育てに疲れやすいのでしょうか。
HSPさんの気質を踏まえて4つお伝えします。
①刺激に敏感

HSPさんは音や光、香りなどの刺激に敏感です。
小さな音や他の人なら気にしないような香りに気付いたり、
光の強さに疲れたりしてしまうことはありませんか?
五感から感じられる刺激により、
自分の心やリズムが乱されてしまうことはないでしょうか?
子育ては刺激の連続です。
子どもの泣き声や不満を伝える声を聴いたり、
他の親が子どもを叱る光景を目にしたり・・
さらに、
子育ての場合は24時間で、
刺激が来ることを予測できないこともたくさんあるでしょう。
子育てをする上で、
どうしても避けられないこともありますよね。
刺激に敏感なHSPさんは、
このような刺激を強く、何度も感じることにより、
自分が思っている以上に疲れやストレスがたまっていることがあるのではないでしょうか。
②深く考える

HSPさんは深くじっくりと考える傾向があります。
だけど、子育ては待ってくれないことがおおいです。
子どもの突発的なトラブルに対して、
お母さんはすぐに判断することを求められます。
とたえば、
予定をしていたことの前に
子どもがぐずぐずした気分になってしまったり、
体調を崩してしまった時。
お母さんは急いでどうするか考えて、
その後の行動を決めなくてはなりません。
大変ですよね・・
私もこのようなことが数え切れないほどありました。
ゆっくり、じっくりと深く考えることが得意なHSPさんにとって、
この作業はとてもエネルギーを使うことなのではないでしょうか。
このようなことが連続すると、
心を落ち着ける余裕もなく疲れてしまうこともあるかもしれません。
③他人の感情の影響を受けやすい

HSPさんは周りの人の感情に敏感で
共感しやすい特徴があります。
HSPさんの共感能力の対象は
わが子も例外ではありません。
むしろ大切なわが子だからこそ、
敏感に察知して、
無意識的に自分事のように大きく共感していることもあるのではないでしょうか?
子どもの喜怒哀楽に自分の気持ちがあまりにも揺れ続けると、
心が疲れてしまうこともあると思います。
また、
子どもの感情に強く巻き込まれてしまうことで、
客観的に物事を見ることが難しくなり、
適切なサポートをすることが難しくなってしまう、という場合もあります。
親にとって子どもは大切ですから、
つい感情が入ってしまうのも当たり前なのですが、
自分の心が巻き込まれ過ぎていないかなと振り返ることも大事ですよ。
④自分自身を大事にする余裕がない

子育ては本当に忙しいですよね。
そのため、
自分自身の状態を振り返り、
いたわるための時間が取れないという問題が起こりやすいです。
子どもが生まれる前はストレス発散をしたり、
ひとりの時間を作って心を整えていた人も、
子育て後は時間を作れなくて
自分のことを後回しにし続けている方も多いです。
あなたはどうでしょうか?

①刺激に敏感な気質
②物事を深く考える気質
③他人の感情の影響を受けやすい
④自分自身を大事にする余裕がない
このようなことにより、
HSPさんは子育てに疲れやすいと考えられますが、
では、そんなHSPさんが子育てをより楽に、
より良い時間にするにはどうしたらいいのでしょうか?
5つのことをお伝えします。
①自分自身を知ること

HSPという気質を持っているなら、
刺激に敏感で疲れやすい傾向があります。
他の人が「平気」であっても、
あなたも同じとは限りません。
他の人のことは気になるかもしれませんが、
まずは自分自身に意識を向けて、
「自分」という人間を知ることが大切です。
だれかと比べて、
「自分の努力が足りないから」
「自分の能力が劣っているから」
と落ち込んでしまうというお気持ちを教えてくださる方は少なくありません。
自分はどんな気質を持つ人間なのかを知り、
他人と比べることなく、
自分自身を認めてあげることはとても大切です。
とは言え、
「自分を認めるのが苦手だ」
という方もいらっしゃいますよね。
そのような方は、
直接お話を聞かせて頂くのが一番良いと思いますので、
よかったらご相談にお申し込みくださいね。
本来の自分自身を認めることは、
自己肯定感を高めることにもつながりますよ。
②自分のための時間を作ること

HSPさんの場合、
休息やゆっくりとリラックスできる時間をとることも非常に大切です。
子育て中にHSPさんが疲れてしまう要因は、
先にお伝えしたようにとてもたくさんあります。
他の人と比べるのではなく、
自分自身の心の声、体の声を聴いて、
その声を満たしてあげるために、
「自分のための時間」を作ること。
「自分のための時間」を作ることによりお母さんが笑顔になって、
心に余裕を持って子どもとの時間を過ごせるようになる、
ということもありますよ。
③心地よく過ごせる環境を選ぶ

HSPさんにとって、
「環境」は大切です。
今の環境はどうでしょうか?
子育てをするなら、
お母さんもお子さんも心地よく過ごせる環境がベストでしょう。
刺激の少ない場所、
落ち着いて過ごせる場所などを選んだり、
できる範囲で作ってみるのもいいかもしれません。
この場合も、
他の親子と比べるのではなく、
あなたとお子さんの感覚や気持ちを優先してくださいね。
④協力を得る

他のコラムでも書いていますが、
子育ては大変なお仕事です。
パートナーさんや周りの協力を得ることも大事です。
私は
「自分がやらなきゃ」
と頑張り過ぎてしまった過去があります。
「私しかいなかったから」
とも言えるのですが、
「援助を頼む」という思考ができなかったとも思います。
「援助を頼み、協力を得る」って、
大変なことです。
ハードルもありますよね。
もしもパートナーさんに頼れなくて、
周りの人に頼むことも難しくて
どうしたらいいのかわからない時は
カウンセラーなどの専門家の力を一時的に借りるのもいいと思います。
⑤同じHSPの人とつながる

もしも
「自分と同じようにHSPで、
子育てにより心がつらくなることや疲れてしまうことがある人」
とつながることができたらどうでしょうか?
気持ちを共有したり、
困った時はどうしているのかを尋ねたり、
情報交換したり・・
きっと、子育ての負担を軽くすることにつながるのではないでしょうか。
HSPさん同士だから分かり合えることもあるんですよね。
そのような人がいると思えるだけで、
心強いものです。
HSPさんは約5人に1人の割合。
なかなか出会えないこともあるかもしれません。
相談室そらでもHSPさんのお茶会を開いていて、
HSPお母さん専用のお茶会もあったらと考えていますので
よければご利用くださいね。

HSPさんは子育てに疲れてしまいやすく、
「向いていないのかな」
と感じることもあるかもしれません。
だけど、HSPさんだからこそ、できることがあります。
あなたが少しでも楽に過ごせる方法を見つけて、
あなたにとっても、
お子さんにとっても、
おだやかな子育てになったらいいなと思っています。
「つらいな・・」という時は
私もお話を聞かせていただき一緒に考えますので、
いつでもご連絡くださいね。