自分のことを褒められない

「自分を褒めようとするけど、
うまくできない」
「こんなこと、出来て当たり前。
褒めるに値しない」
「自分で自分を褒めるけど、
虚しくなってしまう」
こんなふうに感じていませんか?
よく、「自分で自分を褒めてあげましょう」と言いますよね。
確かに、
自分で自分を褒めてあげることって大切なのですが、
そこに足を取られて、
余計に問題をからめてしまっていないでしょうか?

「自分で自分を褒めてあげましょう!」
そう言われて、
「そうだね、褒めてあげよう!」
と褒めることができて、
心が軽くなる場合は問題ありません。
でも、
いろいろな気持ちがある場合もありますよね。
特に、
「過去の体験」が「今の生きづらさ」に関係しているような方だと、
スッと進まない場合もあると思います。
そのような時に、
本当は褒めるようなことじゃないと思うけど、
形だけ褒める
褒めても虚しいけど、無理に褒める
こんなふうに、
あなたの本音を横に置いて
「褒める」ということを強いていると、
余計につらくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
そして、うまくいかなくて、
「頑張って褒めているのに、
何も変わらない」
「自分を褒めることもできない、
こんな自分はだめだな」
こんな気持ちになってしまったら、
褒めようとする前よりも、
気持ちが落ち込んでしまうのではないでしょうか。
「自分を褒められない」
そんなつらい思いを吐露してくださる方も、
相談室そらには来られます。
あなたは無理をして、
自分を褒めようとしていませんか?

このような方に私がお伝えしたいのは、
「その方法は、本当に、
今のあなたに合っていますか?」
ということです。
ひとりひとり、状況や抱えているものは違います。
もちろん、「自分を褒める」という方法も、
とても良い方法です。
だけど、
今のあなたに合っていなければ、
いくら良い方法でも上手くいかない時もあるでしょう。
いつのまにか情報に振り回されて、
あなたに合わない方法を一生懸命にやっていませんか?
なぜ「自分を褒める」と良いの?

そもそもですが、
どうして「自分を褒めましょう」と言うのでしょうか?
「自分を褒める」ことにはさまざまな効果がありますが、
その中でも特に大事なのは
「自己肯定感が高まる」ということでしょう。
自己肯定感とは、
「ありのままの自分でいい」
と自分で自分を認められる感覚のことです。
自己肯定感が高いと、
自分の得意なことや苦手なこと、
成功や失敗を含めて、
そのままを心から認められるようになります。
ありのままの自分を大切にできるため、
自分の考えに自信を持ち、
他人に振り回されることなく
判断や行動ができるようになるでしょう。
また、
仕事や夢に向かってポジティブに進めたり、
自分にとって心地よい人間関係を築くことにも繋がります。
子育てにおいても、
親の自己肯定感が高い場合は、
子どものありのままを認められるので、
健全な親子関係を育みやすくなります。

反対に、
自己肯定感が低いと、
他人の顔色や意見に心が振り回されやすくなってしまいます。
やりたい仕事や夢に向かって進むことが難しくなったり、
自分が何をやりたいのか
わからなくなってしまったり・・
自分のできないところに目が行って、
自分に過度に
ダメ出しをしてしまうこともあるでしょう。
「自分はできないんだ」
という考え方から抜け出せなくて、
つらい日々を送りやすくなってしまいます。
だから、
「自分を褒めて、
ありのままの自分を認めて、
自己肯定感をアップさせましょう」
という話になるのですね。
ただ、ちょっと考えてみてくださいね。
「自分を褒められない」
「こんなことできて当たり前」
「褒めても虚しいだけ」
もしそう感じているなら、
その人にとっては、
それらが本当の気持ちですよね。
つまり、
「ありのままの自分の気持ち」
と言えるのではないでしょうか。
そのような気持を抑えながら、
自分を褒めようとする・・・
これって、
「ありのままの自分を認めて、
褒めて、
自己肯定感を上げる。
そのために、
ありのままの自分の気持ちを抑えている」
ということで、
なんだか矛盾しているように思いませんか・・?
大事な「心」の問題を扱っているのに、
こんな矛盾が起きていたら、
それはうまくいかないこともあるのではないでしょうか。
だから、最初にお伝えした、
「その方法は、本当に、
今のあなたに合っていますか?」
これがとても大切になるのです。
自分のことを自然に褒められるようになるには

過去につらい体験をした方は、
つらさや悲しさ、
怖さ、不安など、
たくさんの思いを抱えていらっしゃることが多いです。
それらは大人になった後も強い影響力を持ち続けて、
あなたの考え方や感情、
行動を左右してしまいます。
自信や自己肯定感にも
大きく関わってきます。
私もそうでしたが、
「褒めてあげよう」
「認めてあげよう」
と言われても、
さまざまな体験を抱えていらっしゃる方の場合は
難しいこともあると思います。
繰り返しになりますが、
「自分を褒めよう」という方法が悪いということではなく、
「今のあなたに合っているかどうか?」なのです。
「自分で自分を褒めるのが難しい」
という方は、
それだけの体験を持っていらっしゃるということでしょう。
そんなあなたに合う方法って、
どんな方法でしょうか?
ひとりひとり、抱えているものや状況が違うので、
一概に
「この方法をやったらいいよ」と言うことはできませんが、
もしも今のあなたが
「この方法ではしんどいな」
「うまくいかないな」
と感じているなら、
それは、
「一度、立ち止まってみましょう」
というサインかもしれません。
本当に自分に合う方法で進むと、
無理なく自分のできたことを感じられるようになったり、
自然と自分を認められるようになったりして、
いつのまにか、
自分のことを褒められるようになるものです。
あなたに合っていたら、
「無理な頑張り」はしなくても
自然と進めるのです。

自分のことを心から認めて、
褒められるようになると、
自分と他人の間に線を引けるようになり、
自分軸をしっかりと持てるようになります。
自分軸ができてくると、
「自分らしい」毎日になるので、
人間関係もその人にとって心地よいものへと変わってくるでしょう。
「自分を褒められない」
とつらくなっている人は、
「その方法は、本当に、
今の自分に合っているのかな?」
「無理をしてつらくなっていないかな?」
と一度立ち止まってみましょう。
相談室そらでも、
「あなたの場合はどうしたらいいのか」
お話させていただいています。
「小さなこと」と感じることでも
お気軽にご連絡くださいね。
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