
「他のママは、もっときちんと子育てをしているのに」
「他のお母さんは、ちゃんと家事をしているのに」
そんなふうに感じて、落ち込んでしまうことはありませんか。
子どもを育てている同じ立場のママを見て、
つい比べてしまう。
ネットや本の情報を見て、
「私、全然できていない…」
と落ち込んでしまう。
私自身も何回そのように落ち込んだり、
焦ったりしたかわかりません。
だからその気持ちは、切ないほどよくわかります。
自分ができていないことに目が行き、
「あぁ、だめだ…」って感じる。
すごく切なくなりますよね(T_T)
「まわりはもっと頑張っている」「もっと頑張らなきゃ」

このような「比べて、落ち込んでしまう」お話は、
相談室そらに来られたママさんから、
たくさんお聞きします。
そしてこんなとき、
私もそうでしたが、
「まわりはもっと頑張っている」
「自分は頑張りが足りない」
「もっと頑張らなきゃ」
そんなふうに、
自分の努力の問題と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。
その結果、
疲れた体にムチを打って、
眠いけど家事をやって、
無理に笑顔を作って――
そんな毎日を送ることになってしまいます。
子どもや家事は、ママを待ってくれない

でも、
頑張っても、無理しても、
他のママさんと自分を比較して、
できていないことに目が行ってしまう。
そしてまた、
「やっぱり自分はできていない」
「母として失格なんじゃないか」
そんなふうに感じてしまう。
このような繰り返しが起きてしまうことがあります。
ママはそれにより、
落ち込んだり、
イライラしたりして気持ちが乱れる。
ママの心の中は、
モヤモヤや落ち込みやイライラでいっぱい。
でも、
子どもや家事は、ママを待ってくれないですよね。
ママの気持ちの整理がつく前に、
やらなきゃいけないことはどんどん降ってくる――
あなたもこのようなこと、
ありませんか?
これでは、
ママの心が悲鳴をあげてしまうのも当然ですよね。
あなたは、十分頑張っている

そのような方に私がまずお伝えしたいことは、
「あなたは十分に頑張っている」ということ。
ちゃんと頑張っています。
努力しています。
心がつらくなってしまうほど、
すでに頑張り続けているのですよね。
だから、
あなたの頑張りが足りないわけでも、
努力が足りないわけでもありません。
子育ては大変な仕事

そもそも子育ては、
とても大変なお仕事です。
小さな命を守って、育てていく。
相手は、ママのことを察して合わせてくれる大人ではなく、
何もわからない、小さな子どもです。
24時間、泣いたり、ぐずったりして、
「これがしたい」「これは嫌だ」を伝えてきます。
そんな中でママは、
授乳やご飯の準備、着替え、お風呂など、
生きる上で必要なことを全部やってあげます。
大変ですよね。
とても大変なお仕事。
そして、
私たち人間にとって、とても大切で、とても尊いお仕事です。
「子育て」は、私たち人間にとって尊いお仕事

子どもを育てなければ、
私たち「人間」はいなくなってしまいます。
未来を作るのも、
子どもたちです。
そんな子どもを育てる「子育て」という仕事。
すごく大事な仕事ですよね。
そのような「大変だけど素晴らしい仕事をしている」ことに、
自信を持ってください。
「尊い仕事をしている自分」を大事にしてください。
では、
どうしてこんなに大変で尊いお仕事をしていて、
頑張っているにも関わらず、
他のママと比べて落ち込んでしまうのでしょうか。
2つの視点からお話します。
なぜ「他のママと比べてしまう」の?

まず、情報の多さがひとつの理由でしょう。
「これが理想のママの姿」
「お母さんなら、これくらいして当然」
なんとなく、
さまざまな情報からそんな雰囲気が伝わってくること、ありませんか?
キラキラした写真やコメントを見て、
「それに比べて、自分はできていない」
と感じてしまうことはないでしょうか?
もし、
このような情報が無かったら――
比べることも無いですよね。
ネットが発達していなかった頃は、
自分と比べられるのは、
家族や親戚、友人、知人、近所の人くらいだったでしょう。
だからこそのデメリットもたくさんあったと思います。
多様性に欠けるのですね。
でも、
情報が多くなると、
さまざまな人がいることがわかる反面、
キラキラした内容に心が揺れ動く可能性が増えます。
このようなことは、
私たち情報を得る側が、
どのような媒体から、どのような情報を、
どのくらい得るのか?
そしてその情報を、どのように扱うのか?
それぞれのライフスタイルに合わせて、
きちんと考えていかなければならないことだと思います。
情報が多い現代社会では、
流れてくるものを流れてくるままに吸収していくのではなく、
コントロールしていくことも大事になるのですね。
「自己肯定感」は十分に育まれていますか

ふたつめにお伝えしたい大切なこと。
それは、
あなたの「自己肯定感」は十分に育まれているかな、ということです。
もし、
他の人と比べて落ち込むことが多いなら、
情報の多さ以外に、
あなたの自己肯定感が傷ついている可能性もあります。
自己肯定感とは

自己肯定感とは、
「そのままの自分を認めてあげられる感覚」のこと。
つまり、
「他の人と比べて、できていても、できていなくても、
私は私のままでいい、価値がある」
そんなふうに感じられているかな?
ということです。
あなた自身を振り返ってみてください。
あなたは、このような安心感がちゃんとあるでしょうか?
自己肯定感が育っていないのは

自己肯定感が十分に育っていないのには理由があります。
多いのは、
子どもの頃の体験の影響です。
たとえば、
子どもの頃、
「もっと頑張りなさい」
「○○ちゃんのように、ちゃんとしなさい」
そんな言葉を多く言われたり、
親の望むような「いい子」を強く求められたりすると、
「そのままの自分では足りない」
「頑張らないと認めてもらえない」
そんな感覚が心に刻まれてしまいます。
そして大人になってからも、
「そのままの自分ではだめだ」
「もっと頑張らないと」
と、子どもの頃と同じように、自分を追い込んでしまうのです。
あまりにも「当たり前」になっていると、自分で気付かないことも

この感覚は、
自分でも気付いていなことが多いです。
なぜなら、
「自分は足りない」
「だから頑張らなければならない」
この感覚が当たり前になっているからです。
いわば、
心の習慣のようなものですね。
だから、
年齢に関係なく、自動的にそう考え、頑張ってしまう。
そして、
「比較→落ち込みや頑張り過ぎ」
こんなことが繰り返されてしまうのですね。
あなたの場合はどうでしょうか。
今一度、振り返ってみてください。
ママがイライラしてしまうのにも理由があります

「でも、他のママはもっと優しい。
それに比べて、自分は怒ってしまう」
そう思って、
心が痛くなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
「他のママは、もっと社交的。
でも、自分には心を開いて話せるママ友がいない」
そんな気持ちを吐露してくださる方もいらっしゃいます。
でも、このような場合も、
あなたの頑張りや努力の問題ではないことがあります。
たとえば、
イライラして怒ってしまう場合。
ママのイライラには理由があります。
・忙しすぎて心の余裕がない
・子どもの頃、自分は我慢し続けてきた
・助けを求めることができなかった
本当は、
このような過去の痛みや現在の疲れが、
ママの心の中に隠れていたりするのです。
本当の問題は、
ママの頑張りや努力が足りないことではなく、
ママの心の中に隠れた大切な感情だったりします。
このような場合も、
ママの心を育て直すことが大切になります。
そのままの自分を全部受け止められるようになり、
自分のことを大事にしてあげられるようになる。
そのために、
やはりママの心を紐解いて、
自己肯定感を育み直すことが大切なのです。
ママの心の状態は子どもに大きな影響を与える

ちなみに、
ママの心の状態は子どもに大きな影響を与えます。
ママ自身がつらい体験をしてきた方なら、
その影響の強さはよく理解しているでしょう。
ママの心が不安定だと、
子どもは自信や自己肯定感を育むことが難しい場合があります。
親やまわりの人の顔色をうかがうようになったり、
失敗を過度に恐れるようになったり、
やりたいことが分からなくなったり…
親子関係も、
最終的にひびが入ってしまうこともあります。
親も、子どもも、
しあわせになれない可能性があるのです。
私は「親も子どももしあわせになる」ことを大切にしています。
子育ての時代も、子どもが大人になってからも、
親も子どもも、良い関係でいたいですよね。
自己肯定感を育て直すのは、今だからでも大丈夫

それでは、もし、
「他のママと比較して落ち込んでしまうのは、
自分の子ども時代が関係しているのかもしれない」
「自己肯定感を育み直した方が良いのかも」
そう感じたら、どうしたらいいのでしょうか?
これから4つのことをお伝えします。
一度だけの子育てを大切にしてほしいです。
ぜひ、ひとつひとつじっくり読んでてみください。
①自分の気持ちを確認する時間をつくる

まず、自分に
「いま、どんな気持ち?」
と問いかける時間を作りましょう。
腹が立っている、
疲れてる、
嬉しい、
さみしい…
あなたの心の中には、どんな気持ちがあるでしょうか。
浮かんできた気持ちを、
言葉にして書き出してみましょう。
書くことが苦手な方は、
ひとりごとのようにつぶやいても大丈夫です。
自分の心に意識を向け、
言葉にする。
気持ちを確認する。
これが大切です。
自分の感情に意識を向けること、
自分の気持ちを言葉にしてみることは、
「自分」を大切にする第一歩です。
もし、
「わからないなぁ」という場合は、一度「はじめてのお話」からご相談ください。
「わからない」からダメ、というわけではありません。
一緒に紐解いていきましょう。
②そのままの気持ちを話せる場所を持つ

「自分はできていないな」
「もっと頑張らなきゃダメだ」
このような気持ちをひとりで抱えていると、
どんどん追い込まれて、
つらくなってしまいます。
私もそうでしたが、
逃げ場も無いし、
気持ちを整理する時間も無い、
吐き出す場所もない――
それでは、ママだって人間ですから、
しんどくなってしまいます。
だから、
あなたのそのままの気持ちを吐き出せる場所を持つこと。
これが、とても大切です。
この場所があるのと無いのでは大きく違います。
親子関係がよい家庭だと、
子育てのつらさや困りごとを親に相談したり、
助けてもらったりすることもあるでしょう。
「大丈夫だよ、私もそうだったよ」
そんな言葉を、実の親からもらう場合もあると思います。
しかし、
安心して気持ちを吐き出したり、
相談したりできる場所がない場合はどうでしょうか。
つらくなっても我慢し続けたり、
心身に不調が出ているのに頑張り続けているママさんもいらっしゃいます。
ママも生きています、感情があります。
限界もあります。
「安心して気持ちを吐き出したり、
相談したりできる場所」
これをひとつでもいいから作ることです。
ママ友でもいいし、職場の人でもいい、
学生時代の友人でもいいでしょう。
「重たい話はできないな」
「そんな場所はない」
という場合は、私に言ってください。
守秘義務があるから、
外では話しづらいことでも専門家なら安心して話せます。
傷ついてきた人ほど、
「話す」ことに抵抗があるかもしれません。
私も話せなかったので、
その怖さや不安、躊躇はよくわかりますが、
ひとりで抱えていて、あなたがつらくなるのは切ないです。
私でよければ、いつでも声をかけてください。
③「心」を癒す

もし、子どもの頃、
「もっと頑張りなさい」
「○○ちゃんのように、ちゃんとしなさい」
そんな言葉を多く言われたり、
親の望むような「いい子」を強く求められたりして、
「そのままの自分では足りない」
「頑張らないと認めてもらえない」
そんな感覚が心に刻まれたままになっているなら――
自己肯定感が十分に育っていなくて、
「そのままの自分でもいい」と安心して感じられない原因になっている可能性があります。
だから、
あなたの心をきちんと癒してあげましょう。
悲しい体験や傷つく体験は、
自分が思っている以上に私たちを縛り続けていることがあります。
頑張れるのはすごいことです。
あなたに、その力があるということでしょう。
でも、
つらい気持ちになることが繰り返し起きているなら、
一度立ち止まり、
ひとつひとつ、心を優しく癒していくことです。
私もお手伝いしますので、
「あの時、つらかったな…」
そんな思いを今も持っていたら、お気軽にお知らせください。
④「考え方」を整える

最後にお伝えしたいのは、「考え方を整えること」です。
何度も繰り返し起きてしまう場合、
「どこかで作られた考え方」が頭の中にあって、
その考え方があるために、
同じことの繰り返しが起きている――
このようなパターンがとても多いです。
自分でも気付かないまま、
同じ「考え方」を使い続けていて、
そのために、同じことが起きているのですね。
この「あなたの頭の中にある、どこかで作られた考え方」が、
あなたの自己肯定感を育む邪魔をしていることがあります。
どんなに、
「そのままのあなたでいいんだよ」
と言われても、
「それじゃダメだ」という考え方が強く根付いていたら、
素直に「そうか、そのままの自分でいいんだ」とは思えないですよね。
だから、
自己肯定感を育むためにも、
ちゃんと考え方を整えていく必要があります。
あなたが自信を持って、「そのままの自分で大丈夫」と心から思えるように

自己肯定感はさまざまな場面に影響します。
他人と比較してしまう以外にも、
人間関係やお仕事、家族関係において、
生きづらいと感じることや、
うまくできないと感じることもあるかもしれません。
子どものためにも、
まずはあなたが自分に自信を持って、
「そのままの自分で大丈夫」と心から思えるようになりましょう。
一度だけの子育てを、
あなたも子どもも、
楽しい時間にできるようにしましょう。
あなたが、あなたらしく、
おだやかな子育てができるように。
そして、
あなたと子どもが、笑顔で過ごせるように。
私も心から応援しています。


